鼓浪嶼(コロンス島)
遺産所在地:福建省厦門市
遺産種別:文化遺産
遺産登録日:2017年
鼓浪嶼(コロンス)は厦門島の南西部にある、面積がわずか1.88平方キロメートルの小さな島です。宋の末期、福建省南部の海沿いの住民たちは島へ移住して島を開拓しました。明の末期から清の初期までの間、民族英雄と呼ばれていた鄭成功はコロンス島にテントを張って軍隊を駐屯させ、水兵を訓練し、オランダを撃破して台湾を回復しました。その後、鼓浪嶼への移住者は日々増え、代々生活していきました。居住エリアもどんどん広まっていきます。
鼓浪嶼には代表的な歴史建築や庭園が51個、歴史道路が4つ、代表的な自然景観が7か所、代表的な文化遺跡が2か所あります。コロンス島の豊かな自然や奥深い街の歴史景観、島に現存している900棟余りの歴史的建造物からなっています。
観光客にとって、鼓浪嶼は「海上の花園」で、詩人にとって、鼓浪嶼は「色彩豊かなの楼船」で、文学青年にとって、鼓浪嶼は「メッカ」です。19世紀半ばから20世紀半ばまでの間、東アジアや東南アジアで活躍していた各国の外国人やエリートたちにとって、ここは一番理想的な場所なのです。アジアにおけるグローバル化初期に起こったさまざまな価値観と出会い、ぶつかり合って、融合してきました。2017年7月、第41回世界遺産委員会で、「鼓浪嶼島:歴史国際コミュニティ」が正式に最終審議を通過し、世界文化遺産に登録されました。
交通アクセス:
外部の交通
鼓浪嶼島は厦門島の西南部に位置しており、幅が600メートルしかない鷺江を隔てて、厦門市と向かい合っています。フェリーに乗ると、5分しかかかりません。観光客はまず飛行機か列車か長距離バスに乗って厦門市に到着し、バスかタクシーに乗り換えてフェリー乗り場に行き、それからフェリーに乗れば美しい鼓浪嶼に着きます。
島内の交通
島の全貌を味わいたいなら、徒歩のほかに、電気遊覧車も一つの選択肢です。電気遊覧車で島を一周すると6キロメートルです。しかし、電気遊覧車に乗ると、多くの観光スポットを見落とす可能性があるので、電気遊覧車に乗ることはお勧めしません。鼓浪嶼の本当の特別さを満喫したいなら、徒歩のほうがいいでしょう。
電気遊覧車の運行時間
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5月1日~9月30日:毎日7:00-19:30
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10月1日~翌年4月30日:毎日7:00-18:00