シルクロード歴史

　シルクロードは世界で最も長い、最も歴史的な意義のある交易の路です。 交易は数千年前に始まり、我が国が外国と交易をした時、シルク、磁器、お茶などは最も代表的な品で、特に絹の輸出量が多いので、「シルクロード」と呼ばれました。

史前（紀元前15世紀）

　紀元前15世紀頃、中国の商人たちはタクラマカン砂漠の周辺に進出し、今の新疆地域で産出した和田玉石を購入し、魚介類などの海産物を売りました。

　しかし、山と川に隔たれた上に、民族の戦争などの人為的なこともあって、旅は非常に困難なことなので、東西を往来する正式な使節がなく、滞りなく通じる交通路がありませんでした。

周（1045–221 BC）早期のシルクロード

　周穆公はかつて壟西、蘭州、武威、張掖、居延海及び巴丹吉林砂漠を巡り、陰山、モンゴル高原、タリム盆地を越え、葱嶺、中央アジアにも至りました。

　河西地域を巡る時、途中の各部落の首領に絹、黄金、白銀、貝類、車、肉桂、生姜などを与える代わりに、各部落から駿馬、牛、羊、駱駝、玉器、毛皮などのものをもらいました。それは早期の物々交換となりました。

東漢と西漢の時

　漢の張騫は西域に赴く前、河西回廊を経由して中原から西域、中央アジア、西アジアなどのシルクロードはすでに存在していました。その後、張騫は前後合わせて二回西域へ至り、中国の陝西、内モンゴル、甘粛、新疆、今のアフガニスタン、イランなどを繋ぐシルクロードを開拓しました。

　シルクロードは古代の東西が往来する新時代を開き、規模の小さな交流から、持続的かつ規模の大きい官民一体の交流へと発展し、東と西の経済、文化の交流を促進しました。

　しかし、中国が東漢に入ってから、内部の紛争が起こり、漢哀帝から漢の朝廷は西域の管理を緩めたため、西域にも紛争が止まない状態に陥りました。当時における中国の政府は西域の動乱が自身にも及ぼすのを恐れ、玉門関を閉じて、シルクロードの東、天山南路はほぼ麻痺状態に陥りました。

三国時代(220―581)　貿易中断

　紀元220年には漢が滅び、581年にかけて、三つの国が鼎立し始めました。2世紀20年代から、ローマ帝国への進撃が強くなったため、欧州との貿易を更に阻まれました。

　紀元200年頃、匈奴人はローマ帝国を襲いました。この戦争は中央アジアの貿易を大きく減らしました。紀元400年頃、ローマ帝国は滅びました。以上のように、唐の誕生まで甘粛回廊を通じての東西貿易は減りつつありました。

唐朝（618-917）貿易は活発に発展

　中国が繁栄していた唐の時代に入ってから、西北のシルクロードは再び中国の統治者の注目するところとなりました。この交易路を再開するため、唐朝は突厥を潰す時期を利用して、西域の各国と友好を築くことができました。

　中原王朝が設立した安西四鎮は政府が西域を管理する機構として、玉門関を修築し、シルクロードの各関を開き、天山北路を開き、西側の支線を中央アジアまで伸ばしました。その結果、シルクロードの東側は再び開拓され、新しい路が開かれ、繁栄する時期を迎えました。

　安史の乱の後、唐は衰え、チベットに西域の大半を占められ、中国の北方地方も戦いが止まず、シルク、陶磁器の生産量は減る一方で、商人たちも遠くへ行きたがらず、シルクロードの貿易は中止されました。

　唐の後中国経済の中心地は南に移り、安定していた南方では対外貿易の量は増えつつ、南方シルクロードと海上シルクロードの繁栄を促進し、成都と泉州もそのおかげで南の経済都市となりました。

　紀元907年、唐が滅びた後、元が建てる前、この300年は西と通じるこのシルクロードはほぼ閉鎖されました。

元（紀元1206～1368年）貿易は頂点に

　元（紀元1271～1368年）の間、シルクルードの貿易は復活し、頂点に達しました。当時のモンゴル人は欧アジア大陸に跨り、膨大な貿易網を築きました。チンギスハンはすべての小国を征服し、中国を統一した後、膨大な帝国を構築しました。

　元の統治者は西洋からの旅人に歓迎の意を示しました。しかし、シルクロードに沿って来たのは宗教及び文化交流を使命とする人たちなので、この時のシルクロードはもう商人が主導するものではなくなりました。

シルクルードの衰弱

　1498年、ダ・ジャマがインド洋の線路を発見し、オスマン帝国は東ローマ帝国の首都であるコンスタンチノープルを占領し、中国と欧州の通商はますます困難となり、欧州は仕方なく新しい交易ルートを探しました。

　中国でも海路はすぐ人々の注目を集めました。造船技術と航海技術の発展に連れて、安全面にしても、コストから考えても、メリットが大きいので、海上運送が貿易の重要な手段となり、十五世紀以後、シルクロードは人々にとって、もう空白の地となりました。

21世紀のシルクルード

　シルクルードの貿易は、今復活しているのは、陸上輸送の技術が向上したおかげです。中国政府は「一帯一路の提唱（BRI）」の元で、高速道路や高速鉄道を構築し、中国と欧州をで結ばせる計画を立てています。甘粛回廊を経由し、昔のシルクロードに沿って、この線路をアテネに伸ばそうとしています。

　しかし、この線路は未だ建設中で、蘭州とウルムチの間には高速鉄道がありますが、ウルムチの西には未だありません。

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