春巻
厦門の人は春巻を薄餅と呼び、春巻の伝説があります。
明朝時代、同安の人である蔡复一は雲南、貴州、湖南、広東の総軍務官でした。彼は食事する時間がないほど忙しかったです。奥さんは主人の健康を心配して、こんな食べ物を考え出しました。小麦粉を練って薄くのばしおかずを巻きます。蔡さんは左手でこの食べ物を取り食べながら、右手は字を書き、とても便利です。そんな食べ方はすぐ広がり、福建省南部で有名な料理となりました。お祭りになると、家々では薄餅を食べる習慣があります。特に、清明節の時です。厦門薄餅の主な材料は筍、エンドウ、もやし、春雨、干し豆腐、魚、海老、肉、海蛎、ニンジンなどです。調味料はお好みで使いますが、扁魚干油酥というもので味つけをするのがとても重要です。食べてみると、甘くて歯ざわりが良い味です。
土筍凍
土筍凍は砂浜で生活する土蚯と言う無脊椎動物で作った料理です。透明で、歯ざわりが良く、新鮮で甘いです。さまざまな調味料をつけると、一層美味しくなります。上品な土筍凍を作る「黒土蚯」は中国で厦門、海沧、安海あたりの砂浜の海岸だけにいます。その中で、夏門百谷港のものが一番良いです。残念ながら、埋め立てを進めたので、港がなくなり、今の土筍凍の原材料は高浦、海沧、安海などの物しかないです。
炸五香五香
炸五香五香はとても美味しい食べ物です。たたいて細くした肉、クログワイと玉ねぎなどを特定の湯葉で細長い棒状に巻きます。それを黄色になるまで揚げてから、何個かに切り、調味料で味付けをしてから食べます。歯ざわりが良く、美味しくてたまらないです。
蚝仔煎
「蚝仔煎」は夏門で一番特色がある名物料理です。原材料は新鮮なカキで、適量なサツマイモ粉と細く切ったニンニク、或いはニラと混ぜて、塩を少し入れます。鍋中の油が熱くなったら混ぜたものを入れて炒めます。甘くて美味しい「蚝仔煎」は、栄養価が高いです。冬至から、カキが大量にとれる季節になり、厦門のカキ料理が始まります。その中で、「蚝仔煎」の独特な味は人々に好まれています。
コロンス餡餅
「コロンス餡餅」は中華百年老字号で、厦門の名物ケーキとして百年以上の歴史を持つ伝統食品です。原材料は品質の良い小麦粉です。
蒸かしてから殻を剥いた緑豆を粉末にして、餡餅の中身を作ります。餡餅の皮は小麦粉と油を混ぜてから十分捏ねたものです。そのように作った餡餅は、皮が歯ざわりがよく、中身は冷たく甘いです。
コロンスの餡餅はいろいろな味があり、甘くて、おいしいです。緑茶餡餅、葡萄、イチゴ、パイナップル、ヤシなど果物の餡餅もあります。
コロンス餡餅は福建省南部の伝統食品として、魅力があるのは以下の理由があります。外観が小さい、色は黄金色できれいで、歯ざわりが良い、甘くて美味しい、それに食べると喉が冷たいです。お茶を飲むときにも食べるし、友達へのよい贈り物です。旅行のシーズンやお祭りになると、大勢買います。
緑豆糕
緑豆糕(緑豆粉、砂糖などを固めて作るお菓子) :コロンス島では1922年から緑豆糕が作られ、最初はアモイ大同路の「肖瑞姜餅家」で販売されました。日中戦争になるとコロンス島へと移転しました。そして緑豆糕の製法は代々、伝わっています。
餡餅
餡餅(餅の中に具として餡を入れて包んだもの) :アモイの餡餅は甘いものと甘くないものの二種類があります。甘いほうの餡餅は緑豆を餡にし、ラードと砂糖を加え、焼いてあります。出来たものです。甘くないほうは挽き肉を餡にし、ラードと砂糖を加え、焼いてあります。餡餅はアモイで百年以上の歴史を持つ伝統的な食べ物です。食材と製法に凝っており、小麦粉、ラードと緑豆など上等な食材を用いて出来たものです。中でも有名なのは慶蘭斎、南普陀寺素餅、汪記餡餅、日光岩餅馅などです。
柴焼鉄観音
柴焼鉄観音:アモイの人々は習慣的に鉄観音を飲んでいます。特に尚客茶業の柴焼鉄観音は最も人気です。柴焼鉄観音の製法工程である「殺青」(摘んだ茶の葉を熱処理して発酵を防ぎ,茶特有の色を変色させずに柔らかくし加工しやすくすること)ではすべて相思樹という密度の高く、大きい木のものが用いられます。この薪は7~8日間燃え続けることができるそうです。相思樹の発火点は低く、近づけても火傷をしないので、職人は火加減をうまくコントロールすることが出来、乾燥度のちょうどいい物が作り出せます。そして弱火で加熱するため、やけどの心配もないのでゆっくりと煎ることができ、木の香りを十分にお茶に染みこませることができます。こうして出来上がった鉄観音は薄い木の香りを含んでいます。
田麩
田麩(でんぶ) :田麩は糸状をし、色が黄金で、香りも豊かです。口の中に入れると噛まずにすぐ溶けて、香りいっぱいです。柔らかいのでお粥に混ぜて子供に食べさせるの人も多いです。干し肉タイプの田麩は噛めば噛むほど甘味が出てくるのでお酒のつまみとして最高です。またおしゃべりのお供にも最適です。
鼓浪屿の「黄勝記黄金香肉松店」の 黄勝記田麩はすべて自社で手作りのものでアモイの有名なお土産です。毎日、これを買いに来る観光客と地元の人は絶えません。
鱼皮ピーナツ
鱼皮ピーナツ:その作り方は日本から伝って来たといわれています。周りの衣になっている米粉の中には魚皮のコラーゲンが混ざっているため「鱼皮ピーナツ」と呼ばれています。1920年代、アモイに住んでいた台湾人が製法をまねて初めて作ったそうです。材料にはピーナツ、米粉、砂糖、淀粉などを使用しています。塩味の中にも甘さがありサクサクしていて香ばしく多くの人々に好まれています。
アモイ花生酥
アモイ花生酥(ピーナツケーキ ):花生酥はアモイの有名な中国風のお菓子で「貢糖」(皇帝に貢ぐお菓子の意味)とも呼ばれています。主な原料はピーナツと砂糖です。皮を剥き、炒めた後のピーナツを砂糖水に入れて煮、そして細かく砕き、一定の形に引張り、小さくカットすれば出来上がりです。食べる際には包み紙を丁寧に剥いて口の中に入れるとすぐ溶けて甘くて香ばしいです。お茶うけとしてだけではなく咸光餅などの餡にしてもいい感じです。中山路にある台湾とアモイの土産物店でもスーパーでも購入できます。「白鹭」というブランド(メーカーは厦门食品場)の花生酥がわりと本格的なのでお勧めです。
干し竜眼
干し竜眼:アモイの同安地区のお土産です。「果実が大きい、皮が薄い、実が厚い、みずみずしい、さっぱりしている」という特徴があります。昔は皇帝への献上品として、そして今では観光客に好まれています。同安は中国六大竜眼産地の一つとして百以上の品種もあり、栽培面積は3000万平方メートルに達し、ここで採れるものは国内外のいろんなところへ出荷されています。アモイではどこの大きなスーパーでも干し竜眼を購入できます。そのほか市場でも竜眼と干し竜眼を買うことが出来ます。
漆線彫
漆線彫:漆線彫はアモイで長い歴史と特色を持っている伝統工芸品です。色のついたの塑像が唐の時代に盛んになって以来、漆線雕は仏像の飾りの目的で使われてきました。漆線雕とは細い漆の線で艶やかな人物および動物のイメージを作り出すものです。その作品には龍や鳳凰 、麒麟、雲水、枝が纏わっている蓮など中国伝統的なイメージのものが多いです。
絹の小さい漆線雕の化粧箱はとても精巧で携帯にも便利なので観光の記念品やお土産としてとても喜ばれるでしょう。
真珠刺繍
真珠刺繍:アモイの真珠刺繍はとても特色がある飾り物です。細やかできれいなもので百年以上の歴史があります。真珠のスリッパ、真珠の掛け軸、真珠の巾着などさまざまなものがあります。
油絵
油絵 :アモイは世界でも有名な油絵の製作地です。乌石埔油絵村や曾厝垵などではレベルは高いけれど値段の安い作品を手に入れることができます。