夜の蘭州には特別な美しさがあります。煌々と光り輝く街の明かりに、数々の苦難を乗り越えてきた都市の、力強い息吹が満ちています。夜になっても途切れることのない人と車の往来しています。面白いのは、大きな繁栄を遂げながらも、どことなく静けさの融けこんでいる空気感だろうか。古都の夜が持つ、独特な雰囲気と言ってもいいだろう。
東方紅広場
蘭州市の中心に位置する東方紅広場は「蘭州の心臓」、「蘭州市民の大広間」とも呼ばれています。北面は広場の特別席、西面は蘭州体育館、東面は蘭州国際博覧センターが配されています。総面積は92172平方メートルです。1968年に正式的に名付けられてから、三度の規模拡張が行われています。築山、噴水、木、花を贅沢に使った庭園、商業と娯楽の施設が増設された地下街があります。夜の広場にはネオンサインが灯っています。青く輝く草、緑の美しい木々、清らかな水を湛える池があります。幻想的な風景の中を散策すれば、時空を越えてしまいそうな錯覚を覚えます。観光、ショッピング、娯楽、レストランなど、さまざまなサービスの揃う現在の東方紅広場は、「環境保護」と「人間文化」という2つの特色を体現しています。商業化が進み発展を続ける都市部において、現代市民の憩いの場となっています。
蘭州甘南路
アジアのもっとも長いバーの街です。蘭州市城関区にある甘南路には、アジアのもっとも長いバーの街があります。陽朔や厦門など、南方地方のバーの持つ柔らかい雰囲気とは異なる趣があります。西北人のような豪快かつ率直な性格、と言うべきか。バーやカフェは外国から流れ込んできた舶来モノ。それらの海外文化は蘭州市民に歓迎され、瞬く間に根づき芽を出した。寛ぎと娯楽のバランスが心地よい「バー」は、甘南路から急速に広がり、甘南路は人々の知られるところとなりましたた。現在、甘南路は拡張され、20~30店舗のバーやカフェが軒を連ねています。甘南路は、蘭州の新たな文化の発信地として「金城」の代表的な風景の一つとなりました。
正寧路夜市場の軽食
美食家は蘭州城関区の正寧路夜市場の軽食街に行かなくてはならないです。長さ200メートル、幅5メートルほどの小さな街です。高いビルに囲まれてあまり目立たない小さな軽食街です。しかし蘭州では誰もが知っている有名な軽食街。日本の大阪道頓堀のような位置づけと言うべきか。毎日、夕方5:30頃から灯りがともりはじめ、夜に向かって街はだんだん賑やかになります。ひとつひとつの店にそれぞれの自慢料理が並びます。羊肉の串焼き、牛肉ラーメン、ピリ辛の羊の足、たまご甘酒、焼き魚、とりの手羽焼きに肉饅頭。フレッシュフルーツ、ドライフルーツ、ドリンク類。さまざまな食材が、揚げ、焼き、炒め、煮炊きされ美味な料理が生まれます。そして、なんと言っても安いです。客の社会的地位の高低も収入の大小も気にするところではない。軽食外に誘われる機会があれば、「ここでは必ず自分が好きな軽食を見つけることができるよ!」と、声をかけられるだろう。