パンダの寿命-パンダの成長過程を通してパンダの寿命を解答

　野生のジャイアントパンダの寿命は20年くらいです。飼育されているパンダは薬や医療処置がとれるために30年くらいです。

　パンダは生まれてからどのように成長し、年齢ごとにどのような特徴があるでしょう。歳をとったパンダはどうなるのでしょう。ここではその疑問にお答えします。

パンダの寿命はどのぐらい？最高齢は人間なら114歳

　野生のパンダの寿命は20年くらいです。飼育されているパンダは薬や医療処置がとれるために30年くらいです。世界最高齢のジャイアントパンダは香港の遊園地「オーシャンパーク」で飼育されている雌のジャイアントパンダ「佳佳（ジアジア）」でした。36歳で、人間でいえば114歳に相当する年齢だった。

　ジャイアントパンダの赤ちゃんはとても小さく(100gほどしかありません)、目も見えず白くて自力では何もできません。母パンダは手であやします。生まれてすぐの数日間は巣穴に置き去りにはしません。またこの頃は何も飲むこともできません。

　すぐにグレーの毛が生えてきます。そしてゴワゴワした毛で黒と白の区別がわかるようになってきます。赤ちゃんパンダは最初の2か月間、巣穴から動くことができません。3か月くらいになってハイハイをするようになります。

　詳しくはこちらをご覧ください。赤ちゃんパンダ — 成長の過程

　6か月くらいから竹を食べ始めます。9カ月で完全に離乳します。

　子パンダはまだ小さく無防備なので野生ではすぐに死んでしまいます。母パンダは1日4時間、食料を探すために子パンダを巣穴に置き去りにします。

　生まれて１年で体重は45 kgくらいになります。

　子パンダの成長はとても速いです。母パンダとは1年半～2年ほど一緒にいます。親離れをするとき母パンダが妊娠しているかどうかによることもあります。4年で立派な大人のパンダ（体重は150～330kg）になります。

　成熟したパンダは4歳から６歳の間で繁殖期を迎えます(メスは４歳、オスは６歳)。飼育されているパンダは2歳から３歳で成熟します。

　若いオスは野生では優位、下位があります。かろうじて７～８歳までは繁殖できます。

　メスは1年に春の数回(4月から５月)に２～３日だけ繁殖力があります。繁殖後は単独で子どもを育てます。４～18歳の間で２～3年ごとに１頭出産します。

　ジャイアントパンダの妊娠期間は３～５カ月です。たいてい夏の終わりごろ(8月の末)に木の幹の根元の隠れたところや自然の洞穴、干し草の上といったところで出産します。

　一般的にジャイアントパンダは１回で1頭出産します。2頭産んだとしても1頭だけを選び育て、もう1頭は始末してしまいます。

　野生ではメスの子パンダの寿命は10歳くらいです。そのため生涯で４～６頭を出産することができます。低い出生率と子パンダの弱さのために消滅間際ではないかと思われがちです。野生のパンダは生涯5頭を出産しますがおそらく半分は死んでしまいます。大人に近づくパンダの割合は数の維持するためも必要な条件です。

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