トルファンの料理には、四川料理や広東[カントン]料理などのほかに地方色豊かなウイグル料理といったイスラムならではの料理もあります。『広匯街』はトルファンで有名な飲食街で、料理名がついているものはもちろんのこと、名前のないものもありごちそうをいっぱい食べられます。
また新彊の果物も非常に有名で、その中でもトルファンの葡萄はもっと名が高いです。豊富な日差しと温暖な気候、乾燥し雨が少ないという気候なのでトルファンの葡萄は糖分が多く、とても人気があります。そして葡萄の品種は数百を超えます。葡萄が好きな人は葡萄などの果物を主食にすることもできます。また食べながら散策するといった?果物宴会?はトルファンならではのものです。
他にもまたトルファンは葡萄の生産量が多くたくさんの葡萄の加工製品があります。例えば、色々な種類の干しブドウ、ワイン、?木賽来斯(ムサラス)(飲料の一種)、葡萄水などすべておいしいです。
抓饭はウイグル語で「波労」(ボラォ)と言い、ウイグル族の人々の間で非常に人気がある食べ物です。普段、彼らは手をきれいに洗ってから素手でご飯をつかんで食べます。そのため中国語で「抓飯」(ジャファン、手でご飯をつかむ)と呼ばれています。抓饭の材料はコメ、羊の肉、人参、玉ネギなどです。それらを混ぜ、蒸して炊き上げます。この抓饭は全体がつやつやしていて香りも良く、肉も柔らかくなっていてとても美味しいです。ウイグル族の家庭では葬式や結婚式の際によく抓饭を作り、大きな鍋で炊いた抓饭で友達や親戚をもてなします。
帕爾木丁(バルムチョウ)
原料:小麦粉、細かくサイの目切りにした羊の肉
作り方:まず肉、少量の羊の油、玉ネギ、卵、塩、クミンパウダー、胡椒などをかき混ぜて餡を作ります。そして次に小麦粉に卵と油を入れて皮を作り、先ほど作っておいた餡を包み鞍の形にします。これが帕爾木丁(バルムチョウ)です。それを20分ほど焼き出来上がりです。
特徴:帕爾木丁は、色は黄色く輝いています。皮がさくさくして肉も柔らかいです。口に入れると、まわりの皮が柔らかい肉と油の良いにおいで混ぜわり溶けるような感じがしとても美味しいです。
おいしい食べ方:抓饭と一緒に食べるもよし。帕爾木丁は、ウイグル族で高級な食べ物と言われています。
木賽来斯(ムサラス)
原料:新鮮な葡萄
作り方:まな板の上で、葉を取って針がついたままのラクダ刺(植物)で葡萄の皮と種がついたままの葡萄をたたきます。そうして出た汁を濾過しながら鍋に入れ加熱します。
加熱後にその汁をカメに入れて密封し、日当たりの良い所に置き発酵させます。発酵するのに約40日かかります。
また地域によって木賽来斯汁の中に入れるものが違います。ある地域ではトウモロコシの実、お茶の葉、漢方薬の材料を材料として用い、またある地域では頭と爪と内臓が取り除かれたハトと、油の部分を取り焼いた子羊のモモ肉を入れます。さらには金粉を入れるお金持ちの人もいます。
特徴:木賽来斯には少量のアルコールが含まれていますがワインではありません。色は薄いコーヒー色で、味はあま酸っぱく、香りも良いし、栄養価も高いのでウイグル族の人々大変好まれています。