月餅は中秋節の間に最も人気で重要な食品です。中秋節が近づくと、様々な種類の月餅は店や市場で最も目立つ場所に陳列されています。月餅は普通丸い形で、薄い皮に具材と餡を入れ、それを押しつけ、焼き上げたものです。甘くて、柔らかくて、中国中秋節の伝統的なお菓子です。
月餅は、主にケーキー屋、パン屋、お菓子屋、高級レストランで作られていましたが、最近は人々が自宅でそれらを作ています。伝統的な詰め物は、蓮の実の練った物、甘い味噌と卵黄です。アイスクリーム月餅、チョコレート月餅などの近代的な風味を含んだ月餅が、近年も登場しています。
昔々、南山の麓に貧乏な家族が暮らしていました。家族には、年を取った両親と善良で、美しくて勤勉な「黄花」と名付けられた一人の娘がいました。あのころは、飢饉が続いた時代であり、黄花さんの両親は長患いでやつれてしまいました。いよいよ八月十五日になりました。その日、黄花さんは南山の雑草の中から、二つの楕円型の瓜を見つけました。そして、瓜を取った黄花さんは家に帰って、両親に食べられるように煮てみました。甘くて美味しい瓜を食べた両親は食欲が大変よくなり、病気も治りました。黄花さんは瓜の種を土に撒くと、翌年になって、苗が出て、たくさんの丸い瓜が出来ました。それで、黄花さんは瓜の発見地である南山に由来して、瓜を「南瓜」と名づけました。それから、江南の広い地域では、中秋節に「南瓜のもち米ご飯」を食べる風習が広がり、今日に至っています。
そもそも中秋節にタニシを食べる由縁はなんでしょうか。それは、中秋節前後、卵を産んでいないタニシは肉がよく肥えていて、ちょうど食べごろを迎えます。月見にタニシ、その時、一種の独特な風情が溢れています。そして、薬用価値のほか、タニシは食用の佳品でもあります。例えば、中国広東省の紫蘇炒田螺(タニシの炒め物)は夜食に欠かせない食品であります。また、タニシのスープなども広く受け入れられています。
中秋節にサツマイモを食べるという風習は長い歴史を持っていますが、地方によってそれぞれ異なった意味が含まれています。昔、中秋節は農家の人にとって大切な祝日でした。そして、中国の北方地域の農村では、毎年、稲や黍(キビ、五穀 の1つ)の収穫は秋に一回しかありませんでした。それで、辛い耕作を続けた農家の人々は、秋に収穫ができたのは氏神や祖先のおかげだと思い、氏神の誕生日である八月十五日に、盛大に祝ってきました。八月十五日、神様をお祀りする時、サツマイモは一種の供え物として置かれています。更に、サツマイモの丸煮を盛った皿、あるいはビーフンの芋(芋を入れて煮たビーフン)が入ったどんぶりを供物台に捧げて、氏神に謝意を表すのです。現在に至って、もはやこのような神様に感謝を捧げる儀式はなくなりましたが、中秋節にサツマイモを食べる風習が依然として伝わってきています。
ザボンは中秋節に欠かせないほどの必需品です。中国語では、ザボンの名である「柚」(日本語の柚子とは違う)の発音は「佑助」の「佑」に似ているため、ザボンを食べることには、お月様が守ってくださるように祈りたいという気持ちが含まれています。また、甘い月餅(ゲッペイ)を食べた後、すっぱいザボンを食べると、食欲が増して、油こい感じが消えて、口の中もさっぱりするようになります。一方、お月様を拝む時に、ザボンは最高の果物の一種を誇っています。
中国の多くの地域では、中秋節にダックを食べる風習があります。秋はあひるが最もよく肥えた季節なので、あっさりした塩水鴨、カリッとした美味しいローストダック、濃厚な味噌風味の醤鴨、また八宝鴨、板栗鴨など、いずれも人気が高い食品であります。
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