大唐芙蓉園は古都、西安市の曲江新区に位置し、芙蓉園の西には大雁塔、北には海洋館、そして南には唐城壁があります。芙蓉園は昔から名高い皇室の庭園です。
現在の大唐芙蓉園は唐の時代の芙蓉園の跡の上に造られ、総敷地約67万㎡の中国で初の唐代の様子を再現している大型の皇室庭園です。そしてまた中国初の五感(すなわち視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚)で感じられるテーマパークです。そこには世界一の大きさを誇る唐代を再現して建てられた建築物や、中国で最大の唐の時代の宴会場――「御宴宮」があります。他にも園内には中国で一番大きい、唐時代の詩歌文化を展示している彫塑類や長安城の貿易活動が行われた全場所を再現したもの――大唐市もあります。大唐芙蓉園は「国民を震撼させ、世界中の人々を驚かせる」とも言われており見逃せない観光地になっています。
芙蓉園には帝王文化区、女性文化区、詩歌文化区、科挙文化区(科挙は中国隋代に始まり清代に廃止された官吏登用の試験制度)、茶文化区、歌舞文化区、飲食文化区、民俗文化区、外交文化区、仏教文化区、道教文化区、児童文化区、大門景観文化区、水秀実演区の14の景観文化区があり、それぞれの分野から大唐時代の歴史を展示しています。
園内には「紫曇楼」、「鳳鳴九天劇場」、「御宴宮」、「唐市」、「芳林苑」、「仕女館」、「彩霞亭」、「陸羽茶館」、「杏園」、「詩魂」、「唐詩峡」、「曲江流飲」、「旗亭」、「麗人行」、「桃花塢」、「ミズキ台」といった見学スポットがあります。
園内の各スポットでは毎日様々な催しを行っています。例えば「祈天鼓舞」(鼓をかけて天を祈る踊り)、「教坊楽舞」(教坊とは唐代宮廷内の音楽を教わる所です)といった宮廷再現ショー、「艶影霓裳」といったファッションショー、また少林武術、獅子舞、高足踊り、雑技などがあります。
毎晩上映される世界最大の水幕映画は音楽にあわせた噴水の動き、照明、炎、水雷、しぶきが一体となって観客を感動させるような演出を行っています。また、園内では大規模な夢幻舞踊劇「夢回大唐」も上演され、非常に壮観です。