兵馬俑は中国西安に位置しており、秦始皇帝陵及び兵馬俑坑の総称です。1987年に世界遺産に登録されました。戦国時代に中国最強を誇り、2200年前の中国統一を導いた軍隊の精密な実物大の陶製の模型で当時の様子を詳しく伺えるからです。兵馬俑は、世界で最大の考古学的価値のある遺跡のひとつであり、20世紀の最大の発見の一つとも言われています。
ここでは兵馬俑に関する歴史、作った目的、作り方、特徴と兵馬俑博物館の見どころ、行き方、観光注意事項などを詳しく紹介します。
兵马俑坑の発見
始皇帝陵から東へ1.5キロの地点に、世界八番目の不思議とも呼ばれる兵馬俑坑があります。1974年3月、かんばつに窮した地元農民が井戸を掘り始めたところ、2、3メートル掘ると変わった陶器の破片が見つかりました。考古学者の鑑定により、ここに始皇帝の地下近衛軍団が配置されていることが初めてわかりました。
この偶然の発見によって、地下に二千年も眠っていた世界を驚愕させる兵馬俑がようやく日の目を見ました。坑は発掘順序に基づき一号坑、二号坑、三号坑と名づけられました。
兵隊俑の平均身長は180センチ、上半身は空洞だが下半身は空洞ではありません。顔の表情はそれぞれ異なり、身分により服装もまちまちでだが、共通しているのは、いずれも手に武器を握っていることだ。一部の俑にはまだ色彩が残っています。馬の高さは1.5メートルで西域の大宛の馬に似て、足が速いと言われています。兵馬俑はこの場所の付近の粘土を材料にして、彫刻などの手法を施し、最後に窯に入れて焼いて作られました。殉死制度のあった時代に人間に代わって陶製の人形を殉死品とすることから、人類文明の進歩を窺うことができます。
兵馬俑を作った目的-なぜ作られたか?
約2200年前、中華統一を果たした始皇帝は死後の世界でも、生涯と同じように、軍事力と皇帝の地位を持ち、永遠に守られるために、秦始皇帝陵と兵馬俑の造営を命じました。70万人以上の職人と労働者を動員し、約40年かかって完成しました。
兵馬俑の作り方-どうやって作ったか?
何人かの兵馬俑戦士には頭がないですが、彼らの体は無傷であることから、研究により、頭、腕と胴体は別々に製造されて、組み立てられたとわかりました。
ほとんどの戦士の頭と腕は型の中で別々に作られています。陶工が顔と髪型を別々に制作して、組み立て後に表面に粘土を貼り付け整形します。
そして、できた戦士像を窯に入れて、焼きます。 最後、焼き上がった物に明るい色を塗装します。実在の人物のように、すべてのキャラクターは異なった姿をしています。 しかし、2000年の浸食と湿気に影響され、ほとんどの人は元の明るい色を失いました。
兵馬俑博物館の見どころ
兵馬俑博物館は一号坑、二号坑、三号坑、始皇帝銅車馬陳列館で構成されていて、当時の秦の製造技術の高さをそのままの形で見ることができます。(一号坑は通常、観光客でいっぱいです。経験豊富なガイドによると、最高の観察ポイントは、角のピットの前部です。詳しいことは下記の地図をご参考ください。)
兵馬俑の1号俑坑 - 2,000体の兵が並ぶ
1号俑坑は、長さ230メートル、幅62メートル、深さ5メートル、総面積14260平方メートル、兵馬俑の数は約六千体で規模が飛行機の格納庫ほどある最大で最も印象的なものです。
1979年に観光客に開放されて、本来、兵士と馬の6,000体以上の陶製の像があると考えられていますが、2,000体ほどが展示されています。最も印象的な兵馬俑の写真はほぼ1号俑坑で撮影されています。
すべての兵士と馬は長方形に配置され東に面していて、それぞれ矛、戈、鈹、戟のいずれかを装備しています。主鋒の前方部隊は、歩兵で3列をなしています。その後方には、重装兵士の主力があり、38台の馬車が同行しています。南、北、西には防衛翼として隊が1列並んでいます。
このような壮大な古代軍隊の前に立てば、前進する兵士たちの足音による大地の鼓動を感じることでしょう。すべての人物は、顔の特徴や表情、服装、髪型、身振りが異なり、その当時の軍事、文化、経済史の研究に対して豊かで詳しい資料を与えてくれます。
兵馬俑の2号俑坑- 古代の軍隊の謎の解明
1976年に発掘された2号俑坑は、1号俑坑の約20m北に位置しています。全陵墓のハイライトであり、古代の軍隊の謎を明らかにするものです。2号俑坑は、東西に94メートル、南北に84メートル、深さ5メートルで4つの部隊で構成されており、6000平方メートルからなります。
最初の部隊には、ひざをついている騎兵と立っている射手の列があります。 2番目の部隊は戦車の戦列です。第3の部隊は、歩兵、戦車、および兵士との混成から成っています。長方形の列に立って並んでおり、最後尾には重装歩兵が含まれています。 4番目の部隊は、厳密に戦闘配列を形づくっています。
兵馬俑の3号俑坑–司令部
3号俑坑は最小です。わずか68体からなり、その多くには頭がありません。すべての人物はが将校であるため、3号俑坑が司令部であることは明らかです。
銅車馬の展示
会場に展示されている2台の銅車馬は、1980年12月に陵墓の西から20メートル離れた場所で発見され、展示にあたって精巧に修復されました。
銅車馬は、それぞれ約3,400の部品からなり、4頭の馬によって運転されました。2番目のものは長さ3.17メートル、高さ1.06メートルです。青銅の馬は、高さ65cmから67cm、長さ120cmです。それぞれの重さは合計1,234kgになります。
銅馬車はおもに銅製ですが、金と銀の装飾品が1,720個ありその合計は7kgになります。銅馬車は、精巧に作られていて、鮮やかあり、中国で有名な銅製の遺物の中で最高の保存とランクを誇っています。これらの2つの馬車は、世界で発見された古代の銅の像の中で最大のものです。
兵馬俑の種類、特徴、武器
俑とは、陶などを素材とする将軍や兵士、軍馬などの人形です。敵国のある東を向き、整然と隊列を組んで並ぶ兵士俑はほぼ等身大です。表情、髪形、衣服のどれひとつとして同じ形のものはなく、始皇帝の軍団が広範な民族の混成部隊であったことを窺わせます。
3つの種類
3つの俑坑での発掘の過程で、約8,000人の実物大の戦陣の形成が明らかになりました。全軍隊は帝をあの世でも守っていることでしょう。
発掘された兵馬俑は、歩兵、騎兵、および戦車の3つの主要種類に分類されます。歩兵は、高位、中位、および低位の将校、軽装甲、重装甲の兵士、立射手と屈射手を含んて、多くの種類に分けられます。
戦車は、運転手と戦士に分けられています。
特徴:顔の形、髪型、服装
兵馬俑のすべての人物は、顔や表情、服装、髪型がその階級に応じて異なります。
顔
兵馬俑の顔は大まかに8種類に分類され、それぞれの形は目、国、用、甲、田、由、申、风という中国の漢字であらわされています。例えば、「目」形の顔は比較的狭くて長く見え、小さな特徴を持っています。
髪型
古代の髪型は人々のライフスタイルの一部だけではなく、社会的地位の反映でもありました。兵馬俑の兵士の髪型は、軍隊での地位や腕前によって異なります。
兵馬俑の髪型は大きく分けて2つのタイプがあります。1つのタイプは、頭の右側に髷をしているものです。もう1つのタイプは、髪を寝かせて、頭頂で髷を作り、それを頭巾で覆っているものです。 彼らの髪の毛を束ねるために、バンド、リボン、ピンが使われました。
服装
兵馬俑の服装は、軍隊での地位や腕前によって異なります。その特徴をいくつか挙げてみましょう。
将軍は、胸、背中、肩を保護する具足の下に2つの上着を重ねて着ています。また、軽量で正面が上向きに曲がった正方形のつま先の靴を履いています。1号俑坑では1人しか見つからず、2号俑坑では、2人しか見つかりませんでした。
装甲兵は、タートルネックで首を覆い、胸や背中、肩が保護された具足を着ています。
騎兵は、薬箱状の帽子、首のスカーフ、軽い具足を着ています。彼らの靴は、足を傷つけないように、つま先が柔らかく丸いものです。
戦車の運転手は、手綱を操るために必要な手や腕を保護する防具をしています。彼らは首の後ろを保護するヘルメットを着けています
武器
多くの兵馬俑は本来、銅の剣、弩、弓、槍、短剣や手斧、その他の長尺の武器などといった当時の本物の武器を持っていました。これらの武器は耐錆性と腐食性に優れているため、2000年以上も埋没していてもまだ鋭いです。
私たちは、西安での一般的な業務以外に、兵馬俑をはじめとする神秘的な観光スポットをいくつか提供しています。旅の日程にこれらのアクティビティを追加する場合は、お問い合わせください。
兵馬俑博物館へのアクセス
兵馬俑博物館は 陝西省西安市臨潼区西楊村に位置しております。西安市内から車で約1時間かかります。
兵馬俑博物館までの交通案内
出発地 | バス | タクシー |
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西安駅 | 観光バス5号線(306)で、1時間 | 150元 |
西安北駅 | バス266号線+観光バス5号線(306)、 | 250元 |
西安咸陽空港 | 西安駅行きのシャトルバス
+観光バス5号線(306)、2時間 | 250元 |
ご注意事項
- 営業時間は通常午前8時30分から午後5時:30分までです。オフシーズンは午前8時30分から午後5時までになります。
- 2019年5月1日から兵馬俑博物館は実名発券の実施、観光人数が1日に6500人を制限されます。
- 館内や入り口で資格が持っていない偽ガイドがたくさんいますので、騙されないようにご注意してください。
- 館内では非常に混雑していますので、ご自身の荷物を気をつけてください。
- 観光が終わったら、お土産屋がたくさんある場所に通ります。値段を高いですので、そこでお土産を買うのがおすすめません。お土産を買う良い場所は西安にある市場です。
- 兵馬俑の発見者のサイン入りの本を買いますかと声をかけられましたら、買わないでください。偽本です。何人もの観光客が毎日引っかかっています。この本は180〜200元以上します。また、博物館で雇ったガイドもそれをすすめてくるかもしれませんが、ご注意ください。
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