約730万人、広西に住む少数民族の中では比較的人口が多い少数民族です。また、貴州、雲南、四川、湖南、湖北、広東など広く分布しています。独自の言語、苗語があります。チベット系の言語で、湘西(湖南省)、東貴州、川・貴・雲(四川、貴州、雲南省)の三大方言に分けられています。各民族と雑居している苗族は漢語、トン語、チワン語が話せる場合があります。文字に関しては、過去に統一された文字はなく、1956年に4方言を記すローマ字のピンインがつくられました。民間多神信仰、原始宗教。
ミャオ族の衣装のデザインは豊富で色も鮮やかです。女性のものは百種以上もあり、民族衣装装の美の極みと称されています。祭りなどの時に見られる代表性な伝統のスタイルは、結った髷の上につけるカンザシの数だけでも数十種類あります。女性は一般的に上半身には細い袖のたけの短い上着を身に着け、下にはプリーツスカートをはきます。スカートは長いものや短いものがあります。男性の衣装は簡単で、上着は前ボタン式の短い上着などを着、すねの上でゲートルを巻きます。
言い伝えによると、ミャオ族は五千数年前、黄河の下流域に居住していた“九黎”という部落が、長江の下流まで移動し、三苗(古代の名前)部落を形成し、長い歳月の中で、ミャオ族は海外にも向かい、現在は、ベトナム、タイ、ラオス、ヨーロッパ、アメリカのなどにもミャオ族は生活しています。ミャオ族が居住する地区は材木を豊富に産出するため、彼らの家屋の多くは木造です。山岳地帯に建てられる“吊脚楼”は、普通は2階に分かれ、上層部に人が居住し、下層部で家畜を囲って飼育したり、物置にしたりしています。
ミャオ族の人々は歌も踊りも上手です。ミャオ族の“飛歌”の旋律は高らかでよく響き、本当に感動的なものだ。踊りには、“芦笙舞”、“腰掛舞”、“銅鼓舞”などがあり、“芦笙舞”が最も一般的です。芦笙は1月15日、3月3日、重陽節などの祭りの日のほか、家を建てたとき、豊作を祝うとき、お嫁さんを迎えるときなどにも踊ります。大衆的な芦笙は5人くらいの男子が芦笙を吹き踊りをリードし、他の人は輪になって踊ります。芦笙コンテストは祝日、集会などのときに、少数の笛吹き自慢の男女が出演することが多いです。踊りの様子は身を屈めたり伸ばしたり、逆立ちのような難易度の高い技を披露し、観客を魅了します。祭りには竜船節、姐妹節、(足采)花節などがあります。
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