中国宗教
中国は、世界中で宗教が最も盛んな国の1つです。中国は幅広く、多民族が同居する国土の中で、仏教、道教、イスラム教、キリスト教など多くの宗教は、中国の伝統文化と絶えず浸透または融合し、千年あまりの発展を経て、鮮明な民族色彩と民間特色を持ちながら中国宗教を形成しています。
中国は多宗教が併存する国です。宗教芸術は百家争鳴(ひゃっかそうめい)し、宗教の歴史も古く、宗教聖地は、その独特の魅力を持ち人々を引きつけ、歴史を手本に現在を思わせます。
ポタラ宮はチベット の現存する最大規模の宮殿トーチカ式の建築群で、チベットの建築、絵画、宗教芸術の粋を集中的に体現しています。五台山は歴代の発展と変遷を経て、独特の仏寺文化を形成してきました。風格多様な外八廟は中国民族宗教の集大成です。中国石窟芸術は仏教の独占のものではありませんが、にもかかわらず、仏教の石窟芸術は仏教芸術史の中で最も輝かしい一頁を刻んでいます。聖地建築と宗教芸術はしっかりと融合し、各民族の伝統文化芸術の粋を表しています。また、各種の宗教建築、壁画、彫像などは、宗教芸術の限りない魅力を十分に体現しています。
仏教
概況
中国の仏教はインドから伝来し、長い時間を渡って、チベット仏教、漢伝仏教、南伝仏教三大体系、大乗の天台宗、三論宗、唯識宗、華厳宗、律宗、密宗、禅宗、浄土宗に発展してきました。日本の最澄、空海大師も中国で仏教を伝習したことがあります。もっと見る
四大仏教名山
中国仏教の四大名山は五台山、 普陀山、峨眉山 、 九華山です。五台山は山西省東北部にあり、文殊菩薩の霊場、中国仏教第一の聖地とされています。普陀山は浙江省舟山群島にあり、「海天仏国」、「南海聖境」と称されます。もっと見る
仏教名山(二)
四大仏教名山の以外に、廬山、 鶏足山、衡岳山も仏教の聖地として有名です。世界遺産の廬山は江西省九江市にあり、名寺の東林寺、円通寺はここにあります。衡山は仏教の名山である同時に、道教の発祥地でもあります。もっと見る
三大石窟
石窟は仏教建築形式の一つで、洛陽龍門石窟、敦煌莫高窟、大同雲岡石窟は中国古代仏教石窟芸術の三大宝庫と称されています。この三大石窟は規模が大きくて、大量の仏像、仏教経典が刻まれて、世界文化遺産に登録しました。もっと見る
仏教の寺院
中国仏教の有名な寺は寒山寺、大相国寺、霊隐寺、白馬寺、タール寺などがあります。寒山寺の鐘は有名で、69800文字の「法華経」を刻まれています。もっと見る
道教
概況
道教は中国固有の宗教で、1800年の長い歴史をほこります。道教は中華本土の文化としっかり繋がり、中国の大地で成長し、鮮やかな中国特色を持っています。もっと見る
道観
白雲観、重陽宮、永楽宫は全真教の三大祖庭とされています。白雲観は龍門派の祖庭であり、前身は唐の天長観でした。重陽宮は全真道の祖師王重陽が若いころ修行したところでした。 もっと見る
道教名山
斉雲山
斉雲山は中国道教四大名山の一つとして、真武大帝を祭っています。江南道教活動の中心とされる斉雲山は昔白嶽とよばれ、歴史では「黄山と白嶽は江南一」という言い方があります もっと見る
龍虎山
龍虎山は江西省鷹潭市の南から20キロ離れたところにある国家級景勝地であり、中国道教の発祥の地とされています。総面積200平方キロ、「神仙所都」「人間福地」と譬えられ、悠久の歴史を持つ道教文化、独特の「丹霞地貌」(赤みを帯びた堆積岩が織りなす地形)と清流が織りなす自然の風景、興味深い古墳群は、龍虎山の「三絶」として観光客を惹きつけています。元の名は「雲錦山」と言い、後漢半ば頃に道士の張道陵が、ここで不老不死の薬を作った時に龍と虎が現れたという説から、ここを「龍虎山」と呼ぶようになりました。もっと見る
武当山
武当山は中国道教の名山で、道教文化の源は、春秋から漢末にまで遡ることができます。建築遺跡がたくさんあるため、「中国古代建築の博物館」と称されています。もっと見る
青城山
青城山は中国の著名な道教名山であり、中国道教の発祥地の一つです。東漢以降、二千年も経過しています。公元143年、「天師」張陵はここに来て、青城山の奥深さと緑深さが気に入り、家屋を作り道教を伝えました。もっと見る
ほかの道教名山
ほかの道教名山
道教四大名山の青城山、斉雲山、武当山、龍虎山以外に、茅山、三清山、鶴鳴山、崂山なども道教の聖地として人気があります。そのうち、茅山は道教の上清派が生まれた地として、道家からは「上清宗壇」とも呼ばれています。 もっと見る
イスラム教
概況
イスラム教は651年に中国に伝来し、今まで中国では2000万人のムスリムがいます。中国のイスラム教徒はシーア派に属して、寧夏、甘粛、青海、河南、雲南、新疆などの地区に分布しています。イスラム教を信仰者は回族、ウィル族、カザフ族、キルギス、タジク族を主とします。 中国のモスクは二種類があります。一つは殿堂式のモスクです。中軸線は寺を貫いて、大殿堂は長方形、「工」字、「凸」字の形が多くて、大門もほとんど中国寺院の様式で、中国伝統建築風格を持っています。もう一つはアラビア式の建築で、屋根は半球形で、一番上には月があります。もっと見る
名寺
杭州鳳凰寺
鳳凰寺は浙江省杭州市にあり、中国イスラム教四大古寺の一つです。同寺は唐時代に建てられ、何回も修繕されて、現在の面積は2600㎡です。アラビア国でも有名で、形は鳳凰のようで「鳳凰寺」と名づけられました。ロビー、儀式場、大殿は寺の主な建築です。そのうち、大殿は元時代に建てられるものです。寺内では阿老丁(元時代に中国へ布教のイスラム大師)墓碑、『古蘭経』を刻む碑のアラビア文石碑があります。寺の付近ではムスリムのレストランがあり、ここでは美味しい料理が味わえます。現在、鳳凰寺は杭州のイスラム教礼拝中心となっています。 もっと見る
揚州仙鶴寺
仙鶴寺は宋時代(1275年)にマホメットの第十六遠い孫――普哈丁に建てられ、形は鶴のようで「仙鶴寺」と呼ばれました。寺の前の横額ではアラビアの経文が刻まれています。寺の後方にある門も横額があります。横額には百の丸が刻まれて、丸にはアラーを称賛する金色のアラビア文が刻まれ、これは有名な百字賛です。もっと見る
泉州麒麟寺
泉州麒麟寺は、アラビア名:艾蘇哈ト大寺(Masjid al-Ashab 、聖友寺)であるが、誤って「清浄寺」とも呼ばれてきました。福建省泉州市中心部の涂門街の中ほどに位置し、敷地面積2500㎡、北宋祥符2年(1009年、イスラム暦400年)に創建されたモスクです。 元至大3年(1310年)にペルシア人のイブン・ムハンマド・アル・クーズ・シーラーズィーの寄進(きしん)により再建、増築され、現存の遺構は、元至正10年(1350年)と明万暦37年(1609年)、2回の修繕を経て甦ったものと見られます。もっと見る
広州懐聖寺
懐聖寺は中国四大古代マスクの一つで、広東省の重点文物保護単位でもあります。唐時代にイスラム教創始者--聖人のマホメットを記念するため建てられた寺で、「懐聖寺」と名づけられました。寺内にある光塔はアラビア建築スタイルがあり、高さが36mです。もっと見る
エイティガールモスク
エイティガールモスクはカシュガル市にあり、新疆ウィグル族自治区の規模最大なモスクです。同寺はまた宗教と民族特色が濃厚なイスラム教古建築群です。敷地面積は1.6万平方mもあります。同寺は宗教活動の開催地である同時に、古代ではイスラム文化を宣伝、人材を育成するところでした。もっと見る
西安化覚巷モスク
西安化覚巷モスクの歴史が悠久で、イスラム文化と中国文化が融合して建てられた規模の雄大な中国古建築群です。西安化覚巷モスクはユネスコに世界イスラム文物と認定されました。寺内ではアラビア文、漢文、ペルシア文が刻んである碑、壁画があります。もっと見る
西寧東関モスク
西寧東関は中国西北四大モスクの一つで、モスクのイスラム色彩が濃厚で、古典風と民族風が備える建築です。東関モスクは600余の歴史があり、イスラム経典を研究する最高学府として国内外で有名です。
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