硯(すずり)は『硯台』とも言われ、筆に墨を付けて字を書くためには筆・墨・硯の3つは欠くことができません。 「中国四大名硯」という名は唐代(618年―907年)に始まり、その4つとは端硯、歙硯[きゅうけん](安徽省歙州産)、洮硯[とうけん]、紅糸硯[こうしけん]のことです。宋代(960年―1279年)になると、澄泥硯(ちょうでいけん)が出現し現在では、端硯、歙硯、洮硯、紅糸硯、澄泥硯の五大名硯になっています。
世界で最も大きく、珍重されている硯は「中華第一龍硯」というものです。それは珍しい紫翠石を彫刻して作ります。数人の彫刻家が六年をかけ作り上げた龍硯は中国の硯の彫刻技術の代表であり「中華第一龍硯」は1997年にギネスブックに掲載されました。
硯の起源はとても早く、およそ殷商時代の初期(前1600年―1046年)で筆墨硯の原形として発生しました。初めは筆に直接、石墨をつけて字を書きましたが大きな字を書くことができず不便だったので、人間は先ず堅いもの(例えば石玉、鉄など)に石墨を研磨して墨汁を作り出すことを考案しました。殷商時代にはすでに青銅器は発展していたので、陶石(陶磁器原料として利用される鉱物集合の一般的名称)も簡単に手に入り硯は墨が使われることにともない発展していきました。
古代には石の硯が一般的でしたが、今までも様々な試行錯誤を経てなおも石質の硯が最良とされています。有名なものとしては肇慶市の端硯、安徽省の歙硯、山東省の魯硯、江西省の龍尾硯、山西省の澄泥硯があります。
硯の製造には、材料選び、デザイン、型作り、彫刻、磨き、包装などのプロセスがあります。その中でも良い硯とそれに見合うケースは、硯の模様や銘文を保護し埃によって硯が汚れることも防ぎます。硯のケースは一般にマホガニーや楠の木を彫刻、光沢し作り上げます。
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