「榫槽」は中国木工の伝統工芸の一種で、日本で言う所の「指し物」のことです。木材や石材などをつなぎ合わせるために片側を突起に、もう片方を穴に作ります。突起を穴に差し込んで合わせます。材料にはプラスチック、高級木材が用いられます。この構造は固く、なかなか外れにくいというのが特徴です。
「榫槽」の起源は約六千年ほど前です。新石器時期に行われていた井戸掘りからこの技法が生み出されました。主な種類は枘木条工芸、枘造形工芸、枘模倣工芸、枘彫刻工芸の四つです。特徴は奇(独特の構造)、怪(トリックのような)、絶(知力トレーニング)という点です。「榫槽」は様々な加工段階を踏むことで形あるものを作り出しています。
この「榫槽」工芸では制作に接着剤や釘を一切使っていません。また折曲がったり組み合わさったりと独特の構造に仕上がっており、色々な花や鳥、魚、動物、人間の姿のほかにも名図や建築のミニ景観などの作品もあります。
「榫槽」の名人、沙英奎は代々この技術を受け継ぎ研究を重ねてきました。沙英奎が発明した「榫槽」工芸は従来の原理に基づいて構成され、見える所から見えないところまであわせ、多いものでは最大で1万本が組み合わさっています。そのため細かなところまで表現できるようになりました。
沙英奎の主な作品は600本のブロックで組み合わせられた『ネズミの結婚』、3500本のブロックで造られた『九龍壁』、また1200本のブロックで出来上がった多面ピラミッドと『鳳凰展翼』、『クジャク尾羽を扇状に広げる』などの動物造形ものです。
「榫槽」工芸は作り手の特技を生かし、絵や彫刻、知能、趣味、娯楽、収蔵、力学、美学、数学、建築学、幾何などを一つのものに作り上げます。その技法は古い建築物の修繕にも役立っています。
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