桂陽公路のそばに位置している仙境――「桃源郷」観光エリアは1997年に建設が始まり、1999年5月1日に正式に開放されました。「桃源郷」は桂林から49キロで、陽朔から約15キロです。自然の絶景と田園の生活を一体とした総合的な観光エリアです。中国の東晋時代の有名な文学者、詩人であった陶淵明が書いた『桃源郷の記』という文に述べられた境地を実景に調和し、文学作品の想像して作り出した世界を現実に造りだしました。
この観光エリアは蓮花の池、燕の湖、燕の穴、トン族の風俗と原始集落などの部分によって組み立てられています。遊覧船は川の流れに従って下り、田舎の村と、樹林やジャングル、青い山と岩窟を通り抜けます。それだけではなく、お客を出迎え、祭りや動物を狩ることなど原始的な活動を見物することもできます。沿岸に立っている民寨群は桂林の北で生活している各少数民族の建物を模したものです。鼓楼(鼓の楼阁)、風雨橋、対歌台、花の楼阁、長い廊下、トーテムなどのスポットは、各民族文化の特徴を十分に表現されています。
近年新しく建てられた「淵明山荘」は、陶淵明の生涯事績と詩文を中心として構成されている庭園です。蘇州庭園の組立てと桂北民居の風格とを融合させ、青い竹と壁、重なる軒、清々しく自然で、壮麗で雅やかなので、「桃源郷」観光エリアの重要な構成部分です。ここでは、人間の輝く古い文明を振り返ることもでき、酒の醸造、紙の作り方、印刷、竹の彫刻、木の彫刻、陶器の展示が中華民族の知恵を再現しています。
東方では、「桃源郷」は人間生活で最も理想的な境界を指しています。国家のAAAAレベル観光エリアと世界観光組織に推薦される観光地として、陽朔の「桃源郷」は原始的で素朴な谷川風光、自然で優雅な田園、山水に囲まれたカルスト地形、人々に理想的で絶妙な景観を観賞してもらいます。人間は造物主から最もよい組み合わせをもらって、山水風光を鑑賞しながら、多彩な民俗と風土人情を認識することもできます。