チベット博物館
チベット博物館は、ラサ市の南東部にあり、チベットで初めての近代化機能を備えた博物館です。1999年10月に、中華人民共和国の創立50周年とチベットの民主的改革40周年の際にオープンしました。
博物館の構築
チベット博物館の占有面積は53959平方メートルであり、建築面積は23508平方メートルです。完成されたチベット博物館の主体建築は、「展覧区」と「倉庫」の2部分に分けられています。展覧区の1階は記念品売場であり、2階に「チベット歴史展覧」が設置されています。3階には「唐卡画」展覧、動物と植物展覧、玉石展覧と臨時展覧があります。チベット博物館は、チベット族の伝統的な芸術特徴を用いて建てられたと同時に、現代建築の実用性とセンスも表現しています。
「チベット博物館」の文字は、江沢民前主席の手書きです。チベット語の名前は17世紀の金の時代で書かれた「大蔵経」から模写されたものです。
所蔵品
チベット博物館は、豊富な文物を所蔵しています。たとえば、各時代の先史文化の遺物、各造型の仏陀像と菩薩像、歴代に作られた金粉と銀粉やサンゴの粉などで手書きされたチベット文字の書籍、色とりどりの「唐卡画」、各種の楽器と法器、そして民族の特色がある手芸品と陶器が沢山あります。
オープン記念展覧は「チベットの歴史と文化」というテーマで、「先史文化」「歴史」「文化芸術」「民俗文化」の4つの部分で構成されています。この記念展覧は、国家の文化財局、中国の博物館協会、中国文化財新聞社に「99年度、全国の十大の展覧」に選ばれました。展示された千数件の文物は、チベットの歴史、文化、芸術、宗教、民俗などの面から、直観的にチベットの魅力を訴えています。
チベット博物館は、チベット語、中国語、日本語、英語の4種類の言語のボイスガイド形式のナレーションサービスを提供するようになりました。博物館を見学する際は、生き生きとした解説で、チベットの歴史を臨場感に溢れた経験ができます。