兵馬俑は、20世紀最大の発見のひとつと言われており、世界中で有名です。しかし、これらを作ったのは誰で、完成までどれぐらいの時間がかかったのかを知る人は少ないです。ここで、兵馬俑という世界遺産を訪れる前に知っておくべき10の事柄を載せておきます。
1.20世紀最高の考古学的発見
兵馬俑は、世界最大の古代皇帝の墓地である秦の始皇帝の陵墓の一部です。約8000体の異なる実物大の像が発見されました。それはこの種類の中で最大の発見です。
像一体の高さは175-190cmです。姿勢や表情はすべてひとりひとりが異なり、一部は彩色さえされています。これらは、秦の技術、軍事、芸術、文化の高さを明らかにしました。
2.世界の7不思議ならぬ8番目の不思議
1987年9月、兵馬俑は元フランス大統領のジャック・シラク大統領に世界の8番目の不思議と称えられました。彼をして、「世界には七不思議があるが、兵馬俑の発見は、世界の8番目の不思議にあたると言える。ピラミッドを見ずしてエジプトに行ったと言えないように、兵馬俑を見ずして中国に行ったとは言えまい」とのことです。
3.2200年以上前の建設
兵馬俑は、中国の最初の皇帝、秦の始皇帝が作り出したものです。秦の始皇帝は紀元前246年(13歳の時)に軍隊を組織し、王座に上りました。
兵馬俑は皇帝の死後の軍隊です。死後の世界では、彫像のような物体でも動くことができると信じられていました。数千年後の今でも、兵士たちはそびえ立ち、2,200年前かの国宝レベルの職人技と芸術性を披露しています。
4. 兵馬俑博物館は3つの俑坑からなる
現在、博物館は主に3つの坑と展示ホールで構成されています。1号俑坑、2号俑坑、3号俑坑と1つの展示ホール(銅車馬)です。
-
1号俑坑:飛行機の格納庫規模の大きさで、最大で最も印象的なもの(約230 x 60 m)です。兵馬俑は6,000体以上ありますが、2,000未満が展示されています。
-
2号俑坑:俑坑(約96 x 84 m)のハイライトであり、古代軍隊の謎を明らかにしています。それは、弓矢、戦車、混成部隊、騎兵を持つ部隊を持っています。
-
3号俑坑:最小ですが、非常に重要です(21 x 17 m)。わずか68体の兵馬俑があり、それらのすべては将校で司令部を表していいます。
-
銅車馬の展示ホール:世界最大で最も複雑な古代の銅の遺物が展示されています。各馬車は約3,400の部品からなり1,234kgあります。金と銀の装飾品が1,720あり、重量は7キロです。
5. 兵士だけではありません
兵馬俑の発見以来、8000体の兵士と、130台の戦車と670頭の馬が発掘されています。
音楽家、曲芸師、妻たちもまた近年の坑より発掘されています。同様に、水鳥や鶴、家鴨もまた発掘されています。秦の始皇帝は、死後の世界でも現世と同じ壮大なサービスと治療を望んでいたと考えられています。
6. 完成までに70万人の労働者と40年の歳月
兵馬俑の建設は、秦の始皇帝が国王になった紀元前246年に始まり、彼の死から4年たった紀元前206年に終わりました。
兵馬俑および陵墓を完成させるために、約40年間、70万人以上の労働者が24時間動員されました。
7. 地元の農家によって発見された
兵馬俑は、2,200年以上地下に眠ったままであり、1974年に西安の農民が井戸を掘っているときに偶然発見しました。
この発見後、中国の考古学者が調査し、中国で最も大きな考古学的遺跡を明らかにしました。
8. 2つとして同じ像はない
間近でで兵馬俑を観ると、2つとして同じものがないという精巧な職人技に驚かされます。兵馬俑の兵は、それぞれ顔が異なり、また歩兵、射手、将校、騎兵は、表情、服装、髪型でも異なっています。
9. 未修復の兵馬俑も多数
現在4つの坑があり、そのうち3つで発掘がなされています。しかし、これですべてという訳ではないのです。
兵馬俑は、約56平方キロメートルの始皇帝陵墓の守備隊の一部にしか過ぎません。そのほとんどは発掘されたまま展示されていません。発掘と修復は現在でも進行中です。今後も兵馬俑は発掘され、その数も増えていくことでしょう。
10. 2015年には500万人以上の観光客が訪れている
兵馬俑は、世界的に有名な場所であり、、特に週末や祝祭日に多くの人が訪れます。2015年には500万人以上が訪れ、中国で祝日が続く10月1日〜7日の週には40万人以上の訪問者が訪れました。
そのため、とくに週末は国内外の観光客で混雑が予想されることを想定しておくことが大事です。もしあなたが案内を必要とするのであれば、わたしたちは最良時間や最良の場所にご案内することができます。