白楊溝は、新疆ウルムチ市の南山にあり、市街区から80キロメートルに離れたところにあります。
ここはウルムチ南郊外牧場に属しており、草原の風景が満喫できる有名な避暑地です。ウルムチ南部の天山拉烏成山北麓を経てここにたどり着きます。この山地には西から東へ数箇所の溝が平行にできています。海抜は2252メートルであり、年間降雨量は500-600ミリメートルです。白楊溝に進むと、青空の下に切り立った山々と牛や羊の群れが見えます。野生の密林やさらさらと流れる小川もあり、フェルト製のテントがトウヒの森に囲まれた様は絵のようです。
夏になると白楊溝の牛や羊が野原一面で草を食み、花が鮮やかに咲き、景色が心地良くなります。地形が高いため、日の出と日が沈む景色を観賞するのにも絶好の地です。この果てしなく広い草原を眺めれば、心も無限に広くなった感じがします。南山牧場は西から東へと広大に続くように設計され、西白楊溝、菊花台、東白楊溝、照壁山、廟尔溝、大西溝といった観光スポットがあります。
白楊溝風景区の奥には、天然絶壁があり、さらに落差40メートル幅2メートルの飛瀑があります。この滝では水が霧のように軽く舞上がり、時々虹が見えます。トウヒの森の中には、カザフ族の牧畜民が住むフェルトのテントがあります。観光客がここのテントへ訪問すれば、ミルクが入ったお茶を飲みながら、手づかみでヒツジの肉を試すことができます。草原で馬を乗って遊覧することもでき、運が良ければ、競馬や羊の放牧、そして「姑娘追」というカザフ族の牧畜民のお見合い儀式も見ることができます。