葡萄溝は、新疆ウイグル自治区トルファン市から北東11キロに位置しています。南北長さ約18キロ、東西の幅がおよそ0.6キロ~2キロです。葡萄溝は火焔山の西側にある峡谷で、人口は8972人です。峡谷内には布依魯克川が流れていて、主な水源は雪解け水です。ここは葡萄の生産地として、その名が国内で知られ、葡萄溝と名付けられています。葡萄溝はウイグル自治区トルファン地区の観光景勝地となっています。
トルファン地区は猛暑で知られ、8月になると、ほぼ毎日に気温が42℃以上あり、火焔山の地表温度は80℃~90℃に至ります。その一方、葡萄溝では清閑で美しく、その峡谷の中は一面のブドウ畑が広がっています。そして周りに生い茂っているポプラの森が、趣を増しています。このように峡谷内は緑がいっぱいで、空気がきれいで、市内に比べるといくらか気温が低く感じられるため、葡萄溝は火洲の“桃源郷”と呼ばれています。
葡萄溝は葡萄をテーマとする観光業を振興するため、1981年にテーマパークとして作られたものです。オープンからこの30年間、テーマパークは、観光、ショッピング、娯楽、飲食などが楽しめる国家級観光景勝地となっています。
景色の美しい葡萄溝は葡萄の生産地として、その名が国内外に知られています。1994年葡萄溝の葡萄栽培面積は315.6ヘクタールであり、生産量は8601トンに達しました。ここに植えられている葡萄は、「無核白」と呼ばれる緑色の種無し葡萄をはじめ、馬乃子、赤ブドウ、白ブドウや瑣瑣など13品種が栽培されています。いずれも薄皮で肉厚、水分が多くてとっても甘いと評判で、言うことなしの品質です。特に「無核白」といった種なしの白ブドウはまるで真珠のように美しく、みずみずしい輝きを放っているため、人々に大変人気があります。