天山山脈の南東麓、トルファン盆地の中央にあるにあるオアシス都市です。
トルファンはウイグル語で「くぼんだ土地」の意味があります。市の南にあるアイディン湖は、湖面が標高マイナス154メートルと、世界で二番目に低い所にある湖です。世界一は死海でマイナス399メートルです。古来、「火州」と呼ばれ、夏の平均最高気温は38度を越えます。一方、降水量は年間で25ミリと極端に少ないです。北へ向かえば天山の北麓に、南に向かえば天山南路にぶつかっています。その地理的な位置により、古くからシルクロード上最も重要な拠点の一つです。
中国の前漢の時代には交河故城を王城として車師前国が栄えていました。玄奘三蔵法師がインドへ向かう途中立ち寄った時に栄えていたのは高昌国です。唐は、その高昌国を滅ばしここに安西都護府を置いてきました。その後、チベット、西ウイグル国、モンゴル、東チャガタイ=ハン国、カシュガル=ハン国、ジュンガル部が支配するところとなりました。
トルファンの基本情報
- 名称:吐魯番(トルファン)
- ピンイン:tǔlǔfān