中国旅行旅行ガイド蘇州

蘇州旅行案内

著者： Ji Zhilan 2015/03/19

蘇州といえば、「東洋のベニス」ともいわれる街です。趣のある中国式庭園と、市内を縦横に流れる運河で有名です。その歴史は紀元前にまでさかのぼります。B.C.514年、春秋時代に呉の都に定められたのが始まりました。約2500年の歴史を持つ古都です。

現在の蘇州は、長い歴史と現代都市の息吹が混ざりあった不思議な魅力を持っています。黒い瓦を使った屋根の四隅を跳ね上げた蘇州式建築の駅を抜けると、整備された広場に出る。客引きも少なく、タクシーが整然と列を作ります。見所は旧市街に集中しています。蘇州には二つの顔があります。それは観光客の集まる場所と、人々の生活が息づく場所です。後者は大抵、運河を渡った裏道にあります。丸い眼鏡橋を上ると二つの地域の境界線が見えます。橋の上はちょうどその中間地点です。

華やかな店の並ぶ通りと、ひっそりとして日常の落ち着きのある路地を、両方一緒に見てとれます。路地に続く家々は運河に沿って、どれも白い壁、黒い瓦で建てられています。長い年月を経たある種の落ち着きを感じます。近年急に増えた高層アパート群とは全く違った静けさがあります。蘇州へは、上海からなら電車で約1時間の旅です。「上有天堂、下有蘇杭」（天には極楽があり、地上には蘇州、杭州がある）という言葉があります。江南の中でも、最も豊かな土地の一つに数えられた街を、たまには時間をかけて歩いてみるのも悪くありません。