瀘沽湖は、寧蒗県北部の永寧郷と四川省塩源県の左側にある山々の中に位置しています。瀘沽湖大落水村から寧蒗県の中心までは73キロで、麗江古城までは約200キロです。瀘沽湖は四川省と雲南省が共有している湖です。その総面積の1/3が四川省にあり、2/3は雲南省にあります。瀘沽湖の面積は約50平方キロメートルで、標高2690メートルです。平均の水深は45メートルで、一番深い所の深さは93メートルです。湖水が澄み切った瀘沽湖は、雲南省で標高が一番高い湖で、中国全土で一番深い淡水湖の一つです。玉のように青い五つの全島と三つの半島、それに一つの陸繋島が瀘沽湖の上にあり、それぞれの様子が違います。
瀘沽湖は「高原の名珠」と呼ばれています。湖面の上にある島はそれぞれの様子が違い、緑が多く、絵のように綺麗な所です。摩梭民族の民謡を聞きながら、猪槽船に乗り、(猪槽船は小さな丸木舟で、使わないときは豚の餌を入れていたことからこの名がついた)澄み切った湖水と綺麗な景色を見ると、静寂な気がします。そこは賑やかな都市から遠い、汚染されていない綺麗な湖です。
瀘沽湖の北西側にある雄大な格姆山は、摩梭民族の人々に格姆女神として崇拝されています。南東側は牧草がおおい草海に繋がれ、ここでは葦が風に揺れ、花は綺麗に咲いています。冬になると、白鳥、小黒鶴などの貴重な渡り鳥は、そこで羽を休めています。
瀘沽湖では、自然景観と文化的景観が一体になっています。特に摩梭民族の独特な文化と風俗で瀘沽湖は、更に魅力を持つようになり、とても大切な世界文化遺産です。