黄河沿いの浜河路は、「黄河外灘」と呼ばれています。それは浜河路の風景が上海黄浦江沿岸にある「外灘」に引けを取らないという意味です。蘭州の浜河路は黄河の南側に位置し、東端の「雁灘公園」から西端の「黄河母親」の像がある「浜河公園」付近までです。東西をつなぐ主幹として、浜河路はバンドのように「金城古都」を通っています。長さは40キロメートルくらいで、総面積が600ムーぐらいを占め、人々が黄河と親しむ最もよい所だと認められています。浜河路は広くて真っすぐで、両側に花壇と芝生があるので、「緑の廊下」とも呼ばれています。
浜河路では、観光客は黄河の景色を見られるだけではなく、数多くのすばらしい彫刻を道すがら観賞し、蘭州の奥深い古い歴史文化を見ることもできます。現在の浜河路は、蘭州に行く観光客が遊覧しなくてはならないスポットになってきました。周辺の公園を含めて、蘭州市民が体を鍛え、また若者が恋するロマンチックな場所として、毎日人々が浜河路をにぎやかに往来しています。
浜河路沿いの彫刻の中で、もっとも有名なのは「黄河母親彫刻」だと言われています。この彫刻は黄河の流量が一番大きい所―浜河路の中段に位置し、今までの中華民族の母なる河である黄河を表現した数多くの彫刻作品で、最もきれいなものだと認められています。長さが6メートル、幅が2.2メートル、高さが2.6メートル、総重量が40トンぐらいです。「母親」と「男の赤ちゃん」の二つの部分から組み立てられています。母親は長い髪が風に靡いて、体が美しい曲線を表現し、やさしい顔つきで微笑んでいて、波の上に仰向けになっています。母親の右側にかわいい男の赤ちゃんが頭を右に傾けて笑っています。この彫刻は中華民族を古から育ててきた母親である黄河と幸せに生活している中華子孫を象徴し、甘粛省の古い歴史文化も反映しています。
夜の浜河路では、河が都市と混じり合って、蘭州のダンス・パートナーになってきました。遊覧船や羊皮で作ったいかだに乗り、ライトアップされた黄河を下ると、その雰囲気が特によいでしょう。夜の流れは、昔の黄河の激しい勢いを思い出させ、下流の都市でも激しい勢いは、もうあまり見られなくなりました。沿岸の建物の眩しい光りに、夢のようにぼんやりとし、河水は色とりどりな光りに染まり、昼も夜も止まらずに東に流れています。夜の浜河路を遊覧することは、蘭州の最も有名な観光になってきました。
「黄河外灘」は蘭州市のシンボルだけではなく、蘭州市民の生活中に欠かせない生活の一部分です。蘭州人民の勤勉と新しい
ものを作り出す精神が、この浜河路に特別な証を残してきました。そのほか、白塔山公園、水車園や中山鉄橋などのスポットも浜河路の周辺には分布していて、観光客が間近に黄河の景色を堪能するためのよい所でしょう。