保山概況
保山は雲南省西部に位置する著名な“西南シルクロード”の要衝である。 昆明からは、[シ真]緬公路を西に571キロ、飛行機で45分の距離である。 騰冲国家級風景名勝区は、保山地区騰冲県内にあり、独特の火山群と地熱の景観を楽しめる。 [シ真]緬公路沿いには、西南シルクロードとして発展していた時代の古跡が残されている。少数民族も多く、民族村で少数民族の生活を体験することもできる。 また、ミャンマーとの国境近くでは、亜熱帯の雰囲気を感じられるだろう。 保山で最も人気がある観光地は、火山と熱海である。熱海では、温泉に入ることもできる。
騰冲地熱
騰冲地熱 は、中国国内でも、地熱の資源が豊富な場所で、最も有名なのは、騰冲県城から20キロ離れた“熱海”と言われる、面積約9平方キロの騰冲地熱温泉群である。
エリア内には、気泉、温泉が合計80箇所余りあり、見所は、澡堂河瀑布、蛤蟆嘴噴泉、獅子頭、美女池、大滾鍋などがある。 中でも14の温泉群は水温が90℃以上あり、至る所で熱泉が湧き出ているのが見られる。 世界には数多く温泉があるが、騰冲は面積が広く、温泉の数も多く、功能も優れている。 熱海で、最も有名なスポットは“大滾鍋”といい、直径3メートル、水深の1.5メートル、水温97℃の温泉で、一年中熱湯が湧き出ている。 熱海に、牛が誤って落ちたところ、あっという間にゆであがったという言い伝えが残っている。
騰冲火山群
貢山の西側に位置する騰冲火山群は、中国西南地方の典型的な第四紀火山で、主に和順、馬站一帯に分布している。 ユーラシア大陸プレートの端に位置しているため地殻運動は活発で、地震が頻繁している。 激しい地震の後、溶岩が地表に噴出し、溶岩が冷えて、独特の火山が形成された。 騰冲県城は、来鳳山火山から流れ出た溶岩の上に出来た都市で、周囲100キロ圏内に、大小約70の火山が分布している。 県城から西北に10数キロ離れた馬站付近に火山が集中しており、黒空山、大空山火山群などがあり、火山公園となっており、国家級風景名勝区となっている。 噴火口付近では、火山灰や、赤や黒の火山石を見ることが出来る。これらの火山石は比較的軽いので“浮石”と呼ばれている。
保山気候
保山は、低緯度高原に位置し、地形が複雑なため、山を越えると気候が全く異なる。 北熱帯、南亜熱帯、中央熱帯、北亜熱帯、南温帯、中温帯、高原気候と7つの気候タイプに分かれている。 保山の気候の特徴は、年間の温度差が小さく、日中の温度差が大きいこと。 年間平均気温は14℃から17℃である。 降水が十分あり、乾燥と湿潤の気候がはっきりしている。全体的に気候は穏やかで過ごしやすい。