広州博物館は1929年2月11日に落成し、地方史の研究と陳列を主とする総合的な博物館で、広州に関する歴史と文物を保存し、展覧し、科学研究する専門的な施設です。当館は景色が美しい越秀山に位置し1380に建てられた明の時代の建築―鎮海楼を主体としています。博物館が落成した時、「広州市立博物館」と称され、華南地域で初めての公立博物館で、全国で最も早く創建された博物館の一つです。
博物館の鎮海楼は今まで600年の歴史を有しています。高さは28メートルで、幅は31メートルで、奥行きは16メートルで、赤いレンガと緑の瓦で立派で美しく、広州で有名な古代の建物です。鎮海楼は5階建てで、上に行くと、面積は徐々に小さくなり、塔でもなく楼でもない形なので、「五層楼」と呼ばれています。建物の前に二つの石の獅子が向かい合っており、明の時代に彫刻された物です。鎮海楼は五回壊れ、五回再建され、元々はレンガと木の構造でしたが、1928年に再建された時、鉄筋コンクリートの構造に変えられました。最上階に上って見渡すと、珠江と白雲山、広州の美景等がすぐ目に入り、「五嶺以南の第一楼」と呼ばれています。
各階の展示物
一階、広州の地理模型と広州古代の見取り図。
二階、出土した新石器、秦漢、三国東西晋、南北朝の時代(紀元前4000年~西歴紀元589)の歴史文物。
三階、隋、唐、宋、明、清の時代の歴史文物。
四階、明清、特に清の時代の歴史文物。
五階、アヘン戦争後、中国近代の文物や資料を陳列しているので、広州は民主革命の発祥地ということが明らかになります。
広州博物館には6万点の文物を収蔵しています。広州城の2000年にわたり発展してきた文物や史料を年代ごとに陳列しています。青銅器、陶磁器、書画、玉石器、漆器、シルク染色工芸品、民俗工芸品、外国の工芸品など10種類以上に分けられ、各時代の歴史文物を研究することを当館の特徴としています。
交通アクセス:地下鉄2号線を乗り、越秀公園駅で下車。或いは5、6、10、21、24、33、58、63、101、122、127番線のバスで越秀公園駅で下車。