南沙湿地公園は、広州の最南端、珠江の河口に位置する珍しい生態湿地公園です。遊覧区ではエビやカニが養殖され、蓮、バナナ、サトウキビも植えられています。見渡すかぎりの緑と澄んだ水辺、青い空が溶け合っています。200ヘクタールの観光中心エリアに広く植えられている10数種類のオヒルギ、アシにはさまざまな種類の鳥が集まり、ここで繁殖、生息しています。
多種類の大量の鳥が公園のあちこちで餌をついばむ姿を目にします。マングローブが生育し、広さ約67ヘクタールのところは葦が生い茂り、一面の蓮が壮観な美景をつくりだし、まるで迷宮をさまよっているようです。ここは自然の美しさに触れることのできる人と鳥の楽園といえるでしょう。
春
鳥の巣を見つけ花を愛でる
春になると渡り鳥たちがマングローブに巣を作り、繁殖期を迎えます。この時期は巣の中の小鳥の成長を観察できます。夏が近づくとマングローブが花を咲かせ、実をつけます。地面に落ちた実はまた新しいマングローブになります。
夏
蓮池を観賞
蓮の花は俗っぽくない艶やかさと、妖艶とは違う美しさがあり「花の君子」と称賛されています。南沙湿地には67ヘクタールにわたり蓮が咲き、人々を魅了しています。夏になると池いっぱいに青緑色をした蓮の葉は広がり、日に映える花はまた別の赤色を見せてくれます。
秋
マングローブと葦の森を巡る
67ヘクタールをも広がる葦の畑にはさまざまな鳥類が生息し、そこでは葦の花の綿毛が舞っています。またマングローブの森に入ると、まるで迷宮に迷い込んだような気持ちにさせられ、帰ることもわすれてしまいます。
冬
渡り鳥を観賞する季節
2万羽以上の鳥が一年を通して湿地に生息しています。現在、わかっているだけで148種の鳥類がいます。冬になると24種の渡り鳥が11万羽以上にも達し、なかには数万羽のギンムクドリ(銀椋鳥)もいます。
交通アクセス
地下鉄4号線蕉門駅で下車し、南沙公共バス2番に乗り換え、新墾駅で下車。さらにそこから11番バスに乗り、南沙湿地公園駅下車。約2時間半がかかります。入場料:20元