鉄画は「鉄花」とも言います。宋代に起源して、北宋で盛んになったと言われています。鉄画は、鉄線にした鉄で溶接の技術を用いて作られた美術品です。中国画の水墨、筋道、構成に関する知識を手本にし、切り紙、木版画、レンガ彫りなどの伝統的な民間工芸の技術を取り入れて製作されています。その描線は、豪放かつ古風で、画面の明暗の対比が鮮明で立体感が醸し出される特徴を持っているため、古代の工芸美術品の中では一種独特の風合いを持っています。
作り方
鉄画の作り方は非常に面倒で、細部まで手をかけなければなりません。職人は、金槌を筆に鉄を墨にして、鍛冶、整形、焼き戻し、色づけ等の工程をすべて手作りで行います。
まず、鉄板を敲いて、おおよその型を作ります。更に細くてたたきながら、ゆっくりと少しずつ形を整えててゆきます。そして鋏で飾るものを切り出します。
最も手のかかる作業は溶接です。鉄画の溶接は、普通の溶接と異なって純銀と少量の銅の粉を使っており、抵抗溶接機を巧みに操りながら少しずつ溶接してゆきます。この作業には一切の手抜きがあってはなりません。
これでまだ完成とは言えず、作品の形が出来上がった段階で、酸性水で洗浄し、錆を落として塗料を吹き付けます。塗料が十分に乾燥したら、鉄画を白い底板に固定して完成します。
鉄画は大体3種類に分けられます。一つは小幅の鉄画です。この種類は松、梅、竹、菊などを題材とします。表装されてから真白な壁に掛かると、更に荘重で人目を引きます。もう一つは飾り提灯です。普通は4~6枚の鉄画からなって、裏側に紙あるいは白い絹を貼付けます。その中でろうそくを灯し、まばゆい美しさを演出します。最後は屏風です。ほとんどは山水などの自然景観を題材とした、古風で優雅な作品です。
代表的な作品ーー蕪湖の鉄画
蕪湖の鉄画は、悠久の歴史を感じる独特の風格で、その技術の高さで世界に知れ渡っており、その歴史は、明朝末期、清朝初期の康煕年間に、蕪湖の鍛冶職人の湯天池と画家の蕭尺木が創造してから、今まで340年余りの歴史があります。蕪湖鉄画の芸術性は中国画から源を発しており、その風格と趣は鋼鉄のしなやかさと延性を巧みに活かした鉄の加工技術で表現され、彫塑の立体の美感も生み出しております。まさに、中国画の芸術性と鉄の加工技術を融合させた中国独自の芸術品です。
蕪湖の鉄画は、パリ世界博覧会、ハンガリーブダペストの造型美術展に出展されたことがあります。また日本、イタリア、ナイジェリア、サウジアラビア、香港など20余りの国家や地区に展示されたこともあります。
1959~1960年、老齢の作家である儲炎慶と弟子が創作した大規模の鉄画の「迎客松」、「梅山のダム」と鉄書道「沁園の春・雪」などの作品は人民大会堂で展示されました。
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