ろうけつ染めは、中国の伝統紡織染物工芸で、絞り染め、型染めと並んで中国古代の三大模様染め技術と称されています。その起源は、二千年あまり前の春秋時代まで遡ります。ろうけつ染めは、中国南西部の少数民族によって代々受け継がれ、特に、貴州省では少数民族の生活に欠かせないものになっています。様々な模様や上品な色合いなど、優れた長所に恵まれ、地元の人々は主要な装飾具とするだけではなく、頭巾、腰巻き、衣服、スカート、ゲートル、カバー、風呂敷、背負いひもまで、ろうけつ染めで作っています。
作り方ろうを容器に入れて溶かし、机の上に白い布をぴんと張ります。溶けたろうを筆の先で布に塗り、模様を描き始めます。 一般的には、設計図は無く、磨かれたセンスによってろう描きをします。ろう描きした布を染料によって染色し、ろうを落として水洗をします。ろうを塗った部分は、白く染め抜かれます。複数の色に染める場合は、この工程を繰り返し行います。ろうを乾燥させ、ひび割れを入れることによって、独特の亀裂模様を作り出すことが出来ます。
特色少数民族のろうけつ染めのデザインは、その民族の特色が溢れています。例えば、苗族の図案は古代の銅製の鼓や民間伝説の題材が多く、日常生活の花、鳥、虫、魚などの図案が登場します。また、布依(プイ)族は、幾何学模様を好みます。ろうけつ染めの図案は、信仰や感情、好き嫌いなどが託されて、幸福の追求と生命への敬意を表しています。色は青と白を主として、赤、黄、緑などの色が使われることもあります。
産地貴州省はろうけつ染めの主要な産地です。貴州省の少数民族である苗族や布依(プイ)族の移住地区には多くのろうけつ染め工房や工場があります。その中でも、中国ろうけつ染めの里である安順市の製品は、最も評判が良い製品が集まっています。
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住所: 中国広西桂林七星区七星路創意産業園6棟4階