朱家角古鎮の歴史は古く、「江南の明珠」、「東方のベニス」とも呼ばれています。朱家角には36ヶ所の古い橋があり、古めかしく質朴かつ優雅です。9つの通りは水のそばに造られ、住宅は水に沿って建てられています。すべて明朝と清朝の時代の建物で趣があります。特に川にかかっている明朝時代の建築物――石に5つの穴を開けて作られたアーチ型の放生橋は明朝万歴時代に造られ、形は美しく壮観です。この橋は上海で最も古いアーチ型の石橋で、朱家角十景のひとつです。
かつて商人が集い、織物業と米穀業が盛ん
川を隔てた二つの小さな街にはたくさんの面白い物があり、田子坊と同様に非常に特色があります。朱家角は恵まれた自然環境と便利な水路の交通網があったため、かつて商人たちはここに集い、往来が絶えませんでした。江南地方ではかつて織物業が盛んで「衣服と布団ここにあり」と称され、有名になりました。明朝の末期、清朝の初期に朱家角の米穀業は特に発展し、それにともないすべての商売が盛んになりました。その時代には「3里の町に1000軒の店」といわれるくらい町には多くの店があり様々な土地の物が揃っていて、その郷脚(農村の定期市)は江蘇・浙江2省(約百里)の外まで広がっていました。
静かで、のんびり散策
現在では朱家角は上海の一部として、美しい水辺、古い橋、めずらしい街並み、すばらしい庭園、芳醇な香りの酒や花といい気分に浸ることができる場所になっています。ここに住む人たちは静かで趣がある生活を過ごし、観光客は町をのんびりと散策して古鎮の魅力を感じます。
上海市内から朱家角古鎮へ
人民広場駅から朱沪専用線に乗り、約1時間。運賃は75元ほどです。普通と急行があります。朱家角バス停からは大通りに沿って歩くと朱家角古鎮です。