豫園の概要
豫園は 400 年以上の歴史を持つ、中国江南を代表する庭園です。「豫」は愉を指す、豫園はすなわち「楽しい園」という意味である。面積は約 2 万平米、外灘南端から徒歩 10 分のところにある。豫園は四川省の役人潘允端が 1559 年両親のために贈った庭園、 18 年の歳月を費し建てられた。
園内には大小の楼閣があり、龍壁によって分けられている。龍壁とは、一匹の龍が波打つような姿そのままに彫刻されて屋根となっている屏のこと。 上海で最も有名な古典庭園。明 、清時代の江南地区の庭園風格も濃い。圏内には 40 以上の見所がある。 中国独特の江南庭園建築芸術の特色を持つ古代庭園らしいです。
豫園の歴史
豫園は、上海人の潘允瑞という四川布政使(四川省長)を務めた役人が、かつて刑部尚書(法務大臣)であった父親、潘恩への孝行のために建設した個人の庭園である。1559年に建設が開始され 18 年後に完成したが、その時はすでに父親は亡くなっていたと言われる。
清代初めに潘家の衰えとともに一時荒廃するが、 1760 年に上海の有力者達が再建に乗り出し、同時に豫園は隣接する城隍廟の廟園となり、西園と改称された。当時の西園には湖心亭や豫園商城の大部分が含まれ、現在の豫園の 2 倍の広さがあった。
その後各種の商業公会(商業組合)により、園内に全部で21の公所(組合事務所)が設けられた。一時、 1842 年の阿片戦争以来、小刀会蜂起、太平天国軍の上海攻撃等の戦禍を被るものの、豫園一帯は、従来からあった城隍廟の門前市と一体化して、商業街として発展していった。
そして、 1956 年に西園の約半分が庭園として改修、整備され現在の豫園となり、その他の部分が豫園商城となり今に至る。
豫園の商場
豫園の西と南一帯には 100 年続く豫園商場があります。カラフルな広告が下がる商場の通り。百貨店やレストラン、商店などが軒を連ねる。
漢方薬屋さん <童涵春堂> ここは1783年(清代の乾隆48年)に設立され200年余の歴史を持っているそうです。
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住所:豫園新路20號
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TEL:021-63550305
豫園案内図
豫園の「豫」は「愉」に通じ、すなわち「楽しい園」という意味。豫園は外灘と並ぶ上海 2 大観光スポットのうちの一つであり、上海に来た観光客はほぼ必ず訪れる場所だ。面積は狭いので、急いで回れば 30 分でも見ることも不可能ではないが、狭い空間に芸術品のように細かい工夫が多数なされている庭園なので、是非じっくりと時間をかけて観光してほしい。