拉薩以外の観光スポットは以下のところを勧めます。
喀則日
日喀則はチベット南部、ヤルツアンポ川と年楚川の交わるところに位置する海抜3800メートルのチベット第二の都市である。
格魯派の二大活仏の一人であるパンチェン?ラマの本拠地で、扎什倫布寺(タシルンポ寺)があることでも知られている。
かつては、インドやネパールとの交易の中心地として繁栄を極めた。
日喀則から南下すると、世界最高峰の珠穆朗瑪峰(チョモランマ)に行き着く。
江孜(ギャンツェ)
日喀則の南東80キロ、ニャンチュ川のほとり位置する海抜4040メートルのチベット第三の城砦都市である。
かつては、インドやネパールとの交易の中心地として繁栄を極めたが、1903年に、イギリスがチベットを侵略した際には、ここで壮絶な戦いが行われた。
江孜の町は、白居寺(パルコン・チューデ)の門前町として発展し、すでに600年の歴史があり、古い街並みが残る。
街の中央には、小高い丘があり、江孜城(ギャンツェ・ゾン)の城跡がある。
薩迦(サキャ)
日喀則から南西に150キロ、トゥム河沿いに開けた海抜4100メートルのチベットの町。
この町の民家は高い壁に囲まれ、壁の色は、サキャの意匠で塗られており、全体は青黒く、角に赤と白の帯を付ける。
それぞれ、青黒色は金剛手菩薩を、赤は文殊菩薩を、白は観音菩薩を象徴している。
沢当(ツェダン)
拉薩から東南に190キロ、海抜3500メートルのところにある山南(ロカ)地区の中心地。山南地区とは、拉薩の南、ヤルツァンポ川からブータンの国境辺りまでを指す。
チベット文化発祥の地としても有名。南部には、真珠のタンカ(仏画)や曼荼羅が有名な昌林寺(タントゥク寺)、吐蕃時代の宮殿、雍布拉康(ユムブラカン)、歴代のチベット王が眠る蔵王墓などがある。
拉孜(ラツェ)
日喀則の西160キロ、ヤルツァンポ川の渓谷にできた海抜4012メートルの小さな町である。
ラツェとは、チベット語で、光り輝く峰の頂上という意味を持つ。
町の西で道は二つに分かれ、南へ行くと聶拉木(ニュラム)、樟木(ダム)を経てカトマンズへ、西へ行くと、道はヤルツァンポ川を越えカイラスへ続いている。
普蘭(ブラン)
中国とネパールの国境の町で、海抜3800メートルに位置する。
町のなかをカルナリ川が流れる。
インド、ネパールのヒンズー教徒がカイラス山やマナサロワール湖に巡礼に訪れる際の基点となる町である。
国境にあるため、交易も盛んで、タンカ市場と呼ばれるマーケットは、チベット、インド、ネパールの品々が並べられている。
扎達(ツァンダ)
扎達県はチベットの西部にあり、象泉河流域に位置します。扎達はチベット語で「下流の草が生えるところ」という意味です。
県内の古格王朝遺跡は全国重要文化財です。象泉河両岸に林立する土の山は延々と続き、独特な景観となっています。土の山には400ヵ所の昔のチベット人が残される洞窟が発券されました。
扎達県はチベット民間歌舞発祥地の一つです。そのうち、「古格旋」は1000年余の歴史があります。
阿里(アリ)
阿里地区の行政上の中心で、海抜4280メートルの西チベット第一の都市である。
漢民族が多い近代的な都会で、街には新彊の雑貨、料理店も多い。人口が8万で、世界の人口密度が一番小さい地区です
扎達から255キロ、拉薩から1588キロ、西のカシュガルまで1360キロの距離にあ る。
ヒマラヤ山脈、ガンディセ山脈、カラコラム山脈に囲まれた地域で、荒涼とした極地の雰囲気があり、最後の秘境の一つとも言われる。
拉薩から阿里地区へ行くには3つのルートがあり、最短でも1600キロの移動となる。
昌都(チャムド)
昌都地区の行政上の中心で、海抜3240メートルの東チベット第一の都市である
怒江、金沙江、瀾滄江の支流が横断山脈を貫いて流れる川蔵公路の要衝で、カム地方最大の街として古くから交易の中心地、物資集積地として栄えてきた。
四川省のカンゼ州やチャムド周辺の東チベットは、カムと呼ばれ、カム出身のチベット人の男は「カムパ」と呼ばれている。カムパの男たちは背が高く勇猛果敢なことで知られている。街の中央の丘の上には、15世紀にツォンカパの弟子によって建てられた強巴林寺(チャムパリン?ゴンパ)が聳え立ち、最盛期には5000人を超える僧侶がいた。
那曲
那曲地区は西蔵自治区の北部に位置し、東に昌都、南に拉薩、林芝、シガツェ、西に阿里、北に新疆自治区、青海省と隣接し、青蔵高原の腹心地帯となっている。
那曲地区の海抜は、平均4500メートル、面積は、42万平方キロで全チベットの1/3を占めている。自然資源が豊富で、400種の植物と500種の動物があります。
林芝
林芝は、チベットの江南といわれ、世界で最も深い峡谷―ヤルツアンポ川大峡谷で世界にしられている。
林芝に足を踏み入れた人は世界でわずかで、今まで旅行、考察、探検の聖地となっており、同時にこのことが交通を不便にしているともいえる。
林芝はチベット東南部のヤルツアンポ川下流にひっそりと隠れている。
平均海抜は3000メートル前後で、区都の八一鎮は尼洋河畔に位置し、この地区の政治、経済の中心地となっている。
主要な観光エリアは、尼洋河谷経済区、[巾白]隆蔵布江景区がある。
林芝は、少数民族のメンバ族、ロッバ族などの居住地ともなっており、古来の伝統文化とチベット仏教とボン教が盛んに信仰されている。
また、南迦巴瓦峰、ヤルツアンポ大峡谷、巴松錯、察隅、波密などの自然景観も魅力である。
山南
山南は岡底斯山と念青唐古拉山以南に位置する。
山南地区の北はヤルツアンポ川の曲水大橋にまたがり、拉薩へ繋がり、西はシガツェへ東はチベットで海抜が最も低い、林芝に達する。
山南には、古代の建築と遺跡が多く、チベットで最も早く作られた宮殿や最大の古墳群、最も古い寺院がある。
山南はチベットで最も豊かで、人口が多いチベット文明の発祥地である。