屯渓は安徽省の最南部にあり、黄山市政府の所在地です。安徽省南部観光地域のセンター都市であり、空路と陸路の交通が非常に便利です。大多数の観光客が黄山に登るために、国内や海外から屯渓に来ています。このため、屯渓は黄山登りの第一駅とも言われています。
歴史
屯渓の町に「屯渓老街」と呼ばれる1272メートルにわたる歩行者天国があります。石畳の道沿いには徽州式建築の商店がたくさん並んでいます。昔から賑わっている屯渓老街は、現在でも黄山市のショッピングエリアです。屯渓老街は長い歴史があります。歴史によると、屯渓は新安江、橫江、率水の3つの大きな川が合流する場所であるため、かつては、埠頭として商業が繁栄しました。ここも現在の屯渓老街があります。屯渓老街の西端の古い大橋と繋がっている尺の形大通りは、屯渓老街の発祥地です。屯渓老街の形成と発展は、宋の徽宗皇帝が、都を「臨安」(現杭州)に移したことと緊密な関係があります。
建築
屯渓老街の建築は、徽州の民家の伝統的な建築風格を受け継ぎ、鮮明な「徽派」建築形式が表われています。1981年7月、米国カリフォルニア大学の建築学教授は、屯渓老街を見学した後、驚嘆するあまり、屯渓老街を「東方的古のローマ」と賞賛しました。ここ数年、屯渓老街は有名なロケ地として知られ、映画「小さい花」から始まり、数百回、スクリーンに出ています。
骨董品
屯渓老街は骨董品が多いため、「骨董通り」が新しくできました。徽州は、礼儀と文化の故郷であり、「筆、墨、紙、硯」の歙州硯、徽州墨の故郷です。古代徽州の商人は、屯渓の経済発展に大きく貢献しました。それと同時に、文化の発展も促進しました。当時、儒学好きな徽州商人がコレクトした古い字画、瓷器、硯台、家具などは、代々受け継がれ、現在の「骨董」になりました。たくさんの骨董は今、屯渓老街で商売している人達にコレクトされ、自分の店舗にきちんと並べてあります。