映画「ラストエンペラー」の撮影舞台として使われたことでもお馴染みにな、北京故宮は、「紫禁城」という旧称を持つ世界最大規模の中国歴代皇帝の皇宮です。
宮殿造営が始まったのは明時代の1406年で、完成まで約14年をかけた。明代14人、清代10人の歴代皇帝が約500年に渡り生活した場所として、最高権力の中枢として、その歴史的重みにより現在も訪れる人々にその威厳を示しています。
広大な城内の宮殿内部は、歴代皇帝が私生活をを営んだ内廷と、政治執務や儀式などが行なわれた外廷に分けられ、部屋数は約1万あります。内部には、明、清時代の家具や陶器、衣装、装飾物、絵画、時計のコレクションなどの文物が、約100万点以上も展示されています。
敷地が広大で、見るべきものも多いので、全て見て回るにはかなり時間がかかります。最低丸一日はかかるでしょう。
現在は、中国文化の精華が集まる中国最大の博物館「故宮博物館」として一般公開されています。
瀋陽市の中央にある瀋陽故宮は、清朝の初代皇帝、太祖ヌルハチ(努爾哈斉)と2代皇帝、太宗ホンタイジ(皇太極)により建立された皇城で、1625年に着工、1636年に完成しました。総面積は約6万平方メートル。北京の「故宮」の12分の1の大きさではあるが、300以上の部屋を持つ70以上の建物が建ち並び、満州族の威厳と風格が感じられます。
敷地内は大きく東、中、西路の3つに分かれています。入口を入ってすぐの東路正面に建つ大政殿は、かつて大典が行われていた場所です。黄色の瑠璃瓦の美しい八角二層のこの建物は、漢、満、蒙の3民族の建築的な特徴を兼ね備えた傑作といわれています。中路には故宮の中心となる建物が一直線に並んでいます。中央には玉座の置かれた崇政殿、その背後には三層の鳳凰楼、さらに奥には皇帝や皇后、皇族達の生活していた建物があります。
盛大な宴会が催されていた鳳凰楼は故宮で最も高い建物で、楼上からは市内を一望できます。皇帝の寝室だった清寧には、太宗ホンタイジが死去したという寝室が保存されています。西路には嘉陰堂、戯楼、歴代の重要書「四庫全書」を収めていた文溯閣などがあり、これらは北京遷都後に乾隆帝により建設されたものです。
ヌルハチとホンタイジの宮殿であった故宮は、順治帝が都を北京に移した後も離宮として使用され、先祖の墓参りや東北地方巡回の際に皇帝が滞在していました。
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※一部古い建物が残っていた-満鉄本社
※建築様式は漢民族、満州民族、蒙古民族の様式が融合している-瀋陽故宮
※清初代太宗「ホンタイジ」と皇后の陵墓が昭陵. 正門である隆恩門
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