大同市の西部にあります。同じ場所に上下二つの華厳寺が建てられているが、別のものである。それぞれ、遼、金代の中国における華厳宗の重要寺院の一つです。
上華厳寺の大雄宝殿は中国でも有数の伽藍のひとつといわれ、遼、金代の建物としては現存する最大規模のものといわれていてます。また、軒高9.5メートルの寄棟造りの屋根におかれた琉璃製の瓦もすばらしいです。殿内には明代の5体の仏、20本の諸天の塑像があるほか、清代の壁画も保存されています。下華厳寺の主要な建物である薄伽教蔵殿には、遼代の塑像が31体安置され、いずれも中国仏教芸術を代表する逸品といわれています。華厳寺内には、大同市博物館があり、その収蔵物は北魏の出土文物、遼代の芸術品に特徴があります。