崇聖寺三塔は大理古城から北へ1.5キロ離れた蒼山応楽峰のふもとにあり、後方は蒼山と隣接し、前方は洱海に面しています。三塔は一大二小の三つの佛塔からなり、鼎立する姿をしている。遠くから眺めると、雄渾且つ壮麗であり、蒼洱絶景の一つと称されています。
崇聖寺三塔は南詔勧豊佑時代(紀元823年~859年)から建てられ始め、大塔の千尋塔が先に建ち、まもなく南側と北側にある二小塔も完成しました。その後、規模が雄大な崇聖寺が建立され、歴代に拡大建設が行われ、宋代の“大理国”になると、最盛期に達しました。“大理国”時代には、強力な提唱がされ、仏教が盛んになりました。崇聖寺が成立した直後は南詔国、大理国の仏教活動の中心的な存在となりました。
主塔は千尋塔と呼ばれ、高さは69.13メートル。塔は空芯レンガ造りで、方形の密檐式で、16層あり、典型的な唐風建築です。塔内は中空で上下貫通しており、木造のはしごが掛けられ、最上層に登り専用の小窓から大理古城の全貌を眺めることができます。塔頂部には銅製の瓢箪型の宝瓶、八角形の天蓋それに金の鵬などがあり、底部には大理石の上に“永鎮山川”(永遠に山川を鎮護する)という四字の石彫りの漢字が大きくみえます。
2005年4月崇聖寺の大規模修繕工事が完成し、塔と寺が相互に照り輝く美景が蘇りました。再建された崇聖寺はまさに唐、宋、元、明、清の歴代建築の粋を集めたものです。現在、中軸線に沿い、大鵬金羽鳥広場、山門、護法殿、弥勒殿、十一面観音殿、大雄宝殿、阿嵯耶観音閣、山海大観石牌坊と望海楼が順次建てられており、中軸の両側の次軸線沿いには経書交換処、方丈堂、高僧接待所、精進料理堂、羅漢堂、千仏廓、祖師殿及び仏教研究院が建っています。