北京の大観園
概要
北京大観園は中国古典文学の名著「紅楼夢」に登場する大観園の景観を再現する有名な庭園です。園内の建築構造、植物の配列、扁額と対聯などがすべて名作に即して造られています。古典庭園、紅楼文化(『紅楼夢』を研究する学問です)及び博物館の機能を持つ大型の文化観光施設です。大観園は1996年に北京市文物財局に正式に「紅楼文化芸術博物館」として指定されました。
- 所在地:北京市西城区南菜园西街
- カテゴリー:公園・自然
- 営業時間:7:30~17:00(4月15日から10月15日までには夜(18:00~20:30)はイベントがやっております)
- 観光時間:2~3時間
- アクセス:59番、351番、697番、717番、122番、53番、56番、939番、474番バスで大観園駅で下車。
建築
大観園は総面積が13ヘクタール、建物面積が約8000平米、水面面積が24000平米です。園内には大小さまざまの見どころが40か所以上あります。ここに楼閣、珍しい花と樹木、鶴と鹿の鳴き声、靜と動がうまく融合されて、まるで別天地のようです。主な景観は曲径通幽処、怡紅院、瀟湘館、顧恩思義殿、帰省別荘、秋爽齋、稲香村、大観楼、攏翠庵、滴翠亭、紫菱洲などです。ある景観には生き生きとする人形も置かれています。
観光スポット
曲径通幽処
「曲径通幽処」は賈宝玉が唐の時代の詩人常建の「曲径幽処に通ず、禅房花木深し」という詩句から名付けられています。南門の向こうには、太湖石で出来上がった築山があり、中国古典庭園の「開門見山」という様式で造作されています。曲りくねった小道に沿ってくねくねと歩き続け、洞窟を通り過ぎて始めて園内の趣を味わうことができます。そこには、景観を隠す技法がうまく活用されています。
怡紅院
怡紅院は賈宝玉の住居で、園内で最も華麗な住宅で「怡紅快緑」の扁額が飾られています。「紅」はドア前の西側の海棠を指し、「緑」は東側の芭蕉を指します。
瀟湘館
瀟湘館は林黛玉の住居です。書斎の外観は全部斑竹で作られ、「斑竹一枝千滴涙」(1本の竹には一千粒の涙)という詩句もあるほどで、感傷的な情景にふさわしい景観です。
顧恩思義殿と帰省別荘
顧恩思義殿、帰省別荘は、大観園の主な景観スポットで、貴妃の元春が帰省のイベントを行う場所になります。高さ8m、広さ11平米の玉の牌坊は、壮観でとてもきれいです。正殿の後ろに大観楼と東西二つの配楼があり、皇室邸宅の豪華さと威厳の雰囲気が溢れています。